Maxim Integratedは7月23日(米国時間)、ウェアラブル、医療用モニタ、POS、ポータブル端末などのバッテリを用いた機器の省スペース化とバッテリ寿命の延長を可能とする「nanoPower リアルタイムクロック(RTC)」製品として、180nA以下で動作する「MAX31341B」を発表した。

同製品は、高精度なパワーマネージメント回路を採用することで、スリープ中もオンのままでタイムキーピングを提供することで、バッテリバックアップモードで標準的なリチウムコイン電池を用いて10年以上の持続が可能という特徴があるほか、発振ロードキャップ、トリクルチャージャ、パワーマネージメント、64バイトRAMなど の機能を内蔵していることから、外付け回路の最小化も可能となっている。

また、外付け水晶発振子との組み合わせで、-40℃~+85℃の範囲で最大100ppmの精度を実現しており、常に稼働し、スペースと電力に制約のあるアプリケーションのバッテリ寿命を延長し、電力を節約することができるようになっている。

なお、同製品の単価は1000個以上で0.70ドル(FOB USA)、評価キット「MAX31341BEVKIT#」も提供されており、こちらの単価は100ドルとしている。

  • MAX31341B

    「MAX31341B」のパッケージイメージ