Maxim Integratedは、光電容積脈波(PPG)および心電図(ECG)の両方の測定結果を携帯型のバッテリ駆動機器から容易に提供することを可能とするLED、フォトディテクタ、およびECGアナログフロントエンド(AFE)のすべてを内蔵したバイオセンサモジュール「MAX86150」を発表した。

同製品のコモンモード除去比(CMRR)は136dBで、100mA対応、高ダイナミックレンジLEDドライバは、広範な皮膚タイプでの高感度を実現するほか、ECGセンサ用の低インピーダンス接点により、乾燥した皮膚の場合でも高精度の測定が可能だという。

また、乾式電極方式を採用しており、ジェルや液体、粘着式/湿式パッドなどを使用せずに測定が可能。さらに、0.7μA(typ)の低シャットダウン電流によりバッテリ消費を抑制することが可能なほか、スタンドアロンのECGセンサと同じサイズにECGセンサと光学PPGセンサを内蔵することで、第3の電極を不要化でき、スペースを節約しつつ競合ソリューションと比べて、より多くの機能を提供することも可能だという。

なお、同製品は22ピン光モジュール(3.3mm×6.6mm×1.3mm)で提供され、単価は4.00ドル(1000個以上、FOB USA)、評価キット「MAX86150EVSYS#」も150ドルで提供済みだとしている。

  • MAX86150

    「MAX86150」の適用イメージ