シャープは7月5日、IoT機能を搭載して状況に応じた洗濯アドバイスをするプラズマクラスター洗濯乾燥機「ES-W112」を発表した。

扉の開閉方向が異なる2モデルあり、左開きは「ES-W112-SL」、右開きは「ES-W112-SR」。いずれも洗濯容量は11kgで乾燥容量は6kg。本体サイズは幅640mm×奥行728mm×高さ1104mm、重量は約82kg。カラーはシルバー系の1色。発売は7月25日で価格はオープン、推定市場価格は340,000円前後(税別)の見込み。

  • ES-W112
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ES-W112は、シャープ独自のスマートホームサービス「COCORO HOME」との連携機能を搭載。COCORO HOME対応冷蔵庫がある場合、冷蔵庫の扉を開いたタイミングで洗濯終了を音声で知らせることが可能(ドアが閉まっている状態では「開いてキー」「聞いてキー」が点滅)。タイムリーな洗濯物の取り出しが可能で、洗濯物の取り出し忘れを抑制できる。

さらにAIoT(※)クラウドサービス「COCORO WASH」との連携により、洗濯方法のアドバイスを受けられる。自分が住んでいる地域の天気といったデータをもとに、おすすめの洗濯を提示したり、洗剤の種類にあわせた適切な使用量などを知らせたりしてくれる。さらに、専用アプリでは「カーテンの洗い方」など、洗い方に迷う洗濯物の最適な専用コースをアドバイスする「洗い方ナビ」を搭載。スマートフォンで専用コースを選ぶと、そのまま洗濯機にコースメニューを送信する機能もある。

※:AI(Artificial Intelligence:人工知能)とIoT(Internet of Things:モノのインターネット)を組み合わせたシャープが作った造語

洗濯機のメンテナンスを楽にする機能として、「乾燥フィルター自動お掃除機能」と「乾燥ダクト自動お掃除機能」を装備。前者の「乾燥フィルター自動お掃除機能」は、乾燥運転終了後に毎回掃除する必要があった乾燥フィルターのホコリを、自動的に掃除して集める。メンテナンスが簡単になるほか、フィルターが常にきれいな状態を保てるため、乾燥効率の低下を防ぐメリットもあるという。

後者の「乾燥ダクト自動お掃除機能」は、洗濯のたびに自動的に乾燥ダクトと排気口を掃除する機能。洗濯するときの給水を利用し、ダクトや排気口に残る糸くず、洗剤カスを自動で洗い流すことができる。

洗浄機能としては、洗剤の種類や量、衣類の布質、汚れ具合、乾き具合、ドラム内の衣類の動きを検知する7種類のセンサーを搭載し、衣類や汚れなどにあわせた効率的な洗濯を行う。微細な水滴を高圧シャワーノズルから噴射して汚れをはじきとばす「マイクロ高圧洗浄」にも対応する。

乾燥機能には「ハイブリッド乾燥」技術を採用。ヒートポンプ乾燥と並行して、乾燥スタート時と終了前のみ、サポートヒーターを利用する。ハイブリッド乾燥は、布を傷めにくく省エネなヒートポンプのメリットと、心地よい暖かさをプラスしてカラっと仕上げるヒーターといった、両方のメリットがあるという。

また、シャープ独自のプラズマクラスターも搭載。ドラム内部に高濃度プラズマクラスターイオンを放出し、洗濯槽やヒートポンプユニットでカビ菌の繁殖を抑制する「槽クリーンコース」、家庭で洗いにくい衣類に汗などの臭いが付着した場合、水に浸けずに手軽に消臭できる「消臭コース」などがある。

毎秒約38,000回の超音波振動で汚れを落とす「超音波ウォッシャー」も搭載。ワイシャツの襟や袖の皮脂汚れや、化粧品、食べこぼしなどの予洗いに利用できる。