Amazonのスクリーン搭載スマートスピーカーは、音声だけでなく画面タッチによる操作が充実しています。Echo Show 5は画面を右から左へスワイプすると、スマートホーム機器のコントロールパネルやスキルなど、各機能へのショートカットが表示されます。Echo ShowとEcho Spotも画面を上から下にスワイプすると、うち一部の機能がタッチ操作できます。

  • Amazon Echo Show 5
  • 画面を右から左へスワイプするとショートカットメニューを表示。なお、今回のレポートはEcho Show 5の出荷前に取材しているため、6月26日の発売以降にはEcho ShowとEcho Spotもユーザーインタフェースがアップデートされるかもしれません

  • Amazon Echo Show 5
  • スマートホーム機器の操作も画面タッチでできます。夜静かなときに音声を使わなくても良くなるので便利です

Alexa自身も進化中。新しい「アナウンス機能」を試した

新しいEcho Show 5でも使える2つの新機能がAlexaに追加されています。

ひとつはAmazon Musicサービスで再生中の楽曲に「好き/嫌い」を表明できる機能です。BGM的にAmazon Musicのプレイリストを楽しむことが多い方は、楽曲リストを自分好みにますますブラッシュアップできるので、覚えておくと便利です。ただし、SpotifyやTuneInのインターネットラジオでは使えないのでご注意を。

もうひとつは、宅内に複数のEchoスピーカーがあると便利な「アナウンス機能」です。リビングと子ども部屋に1台ずつ、Echoスピーカーを置けば家族間の伝言連絡がスムーズにできるでしょう。

どんな機能なのかは動画をご覧いただいた方がわかりやすいと思います。

Amazon Echoシリーズで「アナウンス機能」を試しました ※音が出ます

Echo Show 5を選ぶべきポイントは

Echo Show 5は、リビングやオフィスのデスクに置いても邪魔にならないサイズ感が心地よいスクリーン搭載スマートスピーカーです。

タッチ操作もスマホ並みとまでは行きませんが、反応はサクサクとして快適です。しつこいようですが、だからこそバッテリーを内蔵して、近くにコンセントがない場所でも気軽に使えるといいなと思いました。

長方形のスクリーンなので、Amazonプライム・ビデオの再生は、上下に黒帯が入ってしまうEcho Spotより段違いに見やすいです。これも繰り返しになりますが、YouTubeが見たいのであればEcho Show、またはEcho Show 5を選ぶべきでしょう。

イコライザーを使わない素のサウンドは低音に張りがあって、音場の広がりも感じられます。Echo Spotよりも声が聴きやすいので、歌モノの音楽や映画・ドラマの再生に効果的だと感じました。じっくりと音楽鑑賞を楽しむのであれば、オーディオ力を強化したEcho ShowかEcho Show 5がおすすめです。

  • Amazon Echo Show 5

    背面に3.5mmオーディオ出力とメンテナンス用のUSB端子が載っています

ただ、円形ディスプレイのEcho Spotを長く自宅で愛用している筆者としては、このエレクトロニクス機器らしくない丸くてかわいいデザインに愛着が育ってしまったため、いまさらメインのスマートスピーカーをEcho Show 5に鞍替えする気持ちになれないのが悩ましいところです。

夜中に音楽を聴く時には、むしろEcho Spotの低音が響かないライトな音の方が重宝する場合もあるので、テレビサイドではまだしばらくEcho Spotをメインにして、今後は仕事部屋のメインをEcho Show 5に置き換えるつもりです。