10日間の大型連休からはや2週間。私は連休中、腰を落ち着けてLINEのAIアシスタント“Clova(クローバ)”を搭載した初のスマートディスプレイ「Clova Desk」を家にこもっていじり倒していました。なかなか面白いスマートデバイスだったので、発見した5つのポイントをレポートしてみたいと思います。

  • LINEのAIアシスタントを搭載した初のスマートディスプレイ「Clova Desk」を自宅で試してみました

理由1:7インチのタッチスクリーンがいい感じ

Clova Deskは3月19日からLINE Clovaの公式サイト限定で販売が開始されています。価格は27,540円(税込)。国内で発売されているスマートディスプレイの中では価格が27,980円(税込)と近い、Amazonの「Echo Show」がよいライバルと言えるかもしれません。タッチスクリーンのサイズはLINE Clovaが7インチ、Echo Showが10.1インチです。

Clova Deskのサイズ感は家の中の様々な場所に収まりがよく、3,000mAhのバッテリーを内蔵しているので、電源ケーブルを挿せなくてもホームネットワークに接続できる場所であれば持ち運んで使えます。内蔵バッテリーは一度フル充電にしてから、音楽や動画を再生したままで約2時間半ほど連続で動きました。

  • LINE Clova Desk

    本体を側面から見ると山型のデザインに。スピーカーを格納してしっかりとした音を鳴らすための容積を確保しています

  • LINE Clova Desk

    トップにマイクを搭載。音量、ミュートボタンも載っています

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    本体の底面には滑り止めのラバーを搭載

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    背面には電源ボタン。アウトドアに持ち出して、使う時まで待機中には電源をオフにしておけます

7インチの画面は適度な情報量を詰め込むことができて、視認性がとても良いと思いました。ホーム画面には日時のほかに祝日や記念日、ユーザーが登録したカレンダーのスケジュールが表示できます。家族でスケジュールを共有したくない場合はカレンダーの登録をスキップするか、本体設定から非表示にもできます。

  • LINE Clova Desk

    画面のトップを下に向かってスワイプすると本体設定のメニューが表示されます

  • LINE Clova Desk
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  • iPhoneと組み合わせた場合、カレンダーはGoogleカレンダーとiCloudカレンダーとの連携に対応していました。家族にスケジュールを見られたくない場合は本体設定から「予定の非表示」が選べます

  • LINE Clova Desk
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  • 電車の運行情報、スキルの追加なども可能

  • LINE Clova Desk

    複数のコマンドが連動する「マイコマンド」のカスタム登録にも対応しています

デフォルトの設定だと、画面には常時その時刻の空模様を示すアニメーションが表示されますが、16GBの本体内蔵ストレージや、LINEのクラウドストレージ機能「LINE Keep」に保存された写真をフォトギャラリーとして表示することもできます。

スピーカーユニットの開口部も背面向きのEcho Show、下向きのEcho Spotに比べると、Clova Deskは本体の前側に付いているので音がとてもはっきりと聞こえるのが良いところです。

理由2:音声コマンドへの反応がとにかく鋭い

LINEではClova Deskを「ホームサイネージとコミュニケーションのためのデバイス」というコンセプトの下で開発してきたそうです。コミュニケーションアプリのLINEと、どんなふうに連携できるのかが気になるところです。

  • LINE Clova Desk
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  • 本体のセットアップはスマホの「LINE Clova」アプリから行います。宅内でClova Deskに電源を入れると自動的にホームネットワークを見つけてアプリ側で認識されます

LINEのセットアップにはClova WAVEやClova Friendsなど、LINEのほかのスマートスピーカーと同じくスマホの「LINE Clova」アプリを使います。Clova DeskによるLINEの送受信を、ユーザー個人のアカウントで行うか、またはClova専用のアカウントを作って特定のLINEグループとのメッセージの送受信に使うか選ぶことができます。

つまり前者の場合はClova Deskを一人で使う前提に近く、後者は家族で共有するバターンです。後者を選ぶと、自身のLINEアカウントから家族の共有アカウントにメッセージを送ると、在宅している家族がClova Deskで読めるようになります。

  • LINE Clova Desk

    家族用のLINEを作って一堂でClova Deskが使えるように設定ができます

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    セットアップの完了後にはアプリにClova Deskの設定メニューが並びます

  • LINE Clova Desk
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  • デバイスの名前は任意の名称も含めて設定可能

画面を搭載するClova Deskは、Clovaシリーズのスマートスピーカーではできなかったスタンプの受信と表示に対応しました。またフロント側に搭載する5MPのカメラを使って無料ビデオ通話もできます。操作は音声で「ねえ、クローバー。ビデオ通話して」と話しかけて通話相手を指定するだけ。遠方に住む家族、友だちとのコミュニケーションの機会が増えそうです。

  • LINE Clova Desk
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  • LINEはテキストと音声による読み上げに加えて、Clova Deskではスタンプも受信・表示ができるようになりました。将来はスタンプの送信にもぜひ対応してほしいです

  • LINE Clova Desk

    LINEの無料通話、ビデオ通話は相手をアプリから選択して呼び名などを設定します

音声操作への反応がとても機敏なところもClova Deskの大きな特徴です。騒音に囲まれている場所での音声入力に対する認識精度、反応速度ともに、直近でアップデートを実施したLINEの他のClova搭載スマートスピーカーと比べて、最大約20%も向上したそうです。

筆者も自宅で試してみてレスポンスの鋭さに驚きました。「ねえ、クローバー」と話しかけた後の音声認識、コマンドを音声スピーチからテキストに変換して応答するまでの振る舞いがとても速くて正確です。「abemaTVを再生して」と話しかけると、音声コマンドの全文を認識するよりも前のめりなぐらいのスピード感でアプリを起動してくれます。

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    「ねえ、クローバー」と話しかけると画面の下に応答が表示されて、音声コマンドのスピーチ>テキスト変換を素速く表示します。へんてこな音声認識になってしまい、コマンド入力が失敗してしまったことも、文字が表示されるのですぐにわかります

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    声紋認証機能もベータ版が組み込まれています。5~6回「ねえ、クローバー」と発話してユーザーの声を登録。その人の声だけにClova Deskが反応するようになります

なお、家族が寝てしまった後の夜中などに音声コマンドで話しかけづらい場合は、画面を下から上に向かってスワイプすると音声コマンド待機状態になります。せっかくディスプレイを搭載しているので、その後の操作も続けてタッチ操作で完結できる「ナイトコマンドモード」みたいな選択肢もあると良いのですが、今のところは発話が必要になります。

画面を設けたことを上手に活かしていると感じられたインターフェースは、はじめて音声で操作するスマートデバイスを使うエントリーユーザーが迷わないように搭載した「コマンドガイド」。ホーム画面の右上に表示されているアイコンをタップするとClova Deskの主要なアプリが表示されて、それぞれ「ねえ、クローバー」の後にどんな音声コマンドが利用できるか定型文を参照できます。

  • LINE Clova Desk

    画面右上にはLINE通話、コマンドガイドがすぐに呼び出せるアイコンが常時表示されます

  • LINE Clova Desk
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  • 各アプリごとに音声コマンドの例文が表示されるので、迷わず操作ができます