Q3:音楽や画像データ、ドキュメント系はどうすればいいの?

自分で作成したデータを移行するには、次のような方法があります。

●OneDriveを使ってデータを移行する。

●OSの標準機能「バックアップと復元」を使う。

●外部記憶装置を使って手動でデータを移行する。

その1:「OneDrive」を使う

新旧のパソコンがインターネットに接続されている環境で、データの容量が5GB以内(Office 365ユーザーの場合は1TB以内)であれば、マイクロソフトのクラウドサービス「OneDrive」を使うのがいちばん手軽な方法です。

  • Windows 7 乗り換え

    まずWindows 7搭載パソコンにOneDrive同期クライアントの最新バージョンをインストールします

  • Windows 7 乗り換え

    続いてMicrosoftアカウントでサインインしたら、画面の指示にしたがって設定を済ませます

  • Windows 7 乗り換え

    インストールが完了したら、タスクトレイのOneDriveアイコン(白い雲の形のアイコン)を右クリックして「設定」を開き、「自動保存」タブの「重要なフォルダーを保護する」にある「フォルダーの更新」をクリック

  • Windows 7 乗り換え

    続いて、「保護の開始」をクリックします

  • Windows 7 乗り換え

    新しいWindows 10搭載パソコンで、同じMicrosoftアカウントにサインインすれば自動的にデータが移行されます。

なお、保護の対象から外れているフォルダーに保存しているデータがある場合は、OneDriveを設定する前にそのデータを「ドキュメント」や「デスクトップ」などの同期対象のフォルダーに移動しておきましょう。

注意したいのは、OneDriveの無料ユーザーの場合は同期できるデータの容量が5GBまでに限定される点。5GB以上のデータを移行したい場合は次に記す方法を利用します。

その2:「バックアップと復元」を使う

移行したいデータの容量が大きい場合は外部ストレージを利用するほうがスムーズ。OSの標準機能「コントロールパネル」の「バックアップと復元」を使えば、手軽に必要なデータを移行することができます。

  • Windows 7 乗り換え

    Windows 7搭載パソコンで「コントロールパネル」の「システムとセキュリティ」カテゴリにある「バックアップと復元」を選びます

  • Windows 7 乗り換え

    「バックアップの設定」を選んだら、Windows 7搭載パソコンにUSBメモリや外付けHDDなどの外部記憶装置を接続し、「最新の情報に更新」をクリックします

  • Windows 7 乗り換え

    「バックアップ先」で接続した外部記憶装置を選び「次へ」を選択します

  • Windows 7 乗り換え

    バックアップの対象画面で「自分で選択する」を選び「次へ」を選択します

  • Windows 7 乗り換え

    移行したいデータが保存されているフォルダやファイルを選んで「次へ」を選択します

  • Windows 7 乗り換え

    バックアップ設定の確認画面で「スケジュールの変更」を選び、「スケジュールに従ってバックアップを実行する」のチェックを外し「OK」を選択します

  • Windows 7 乗り換え

    「設定を保存してバックアップを実行」を選んでバックアップを開始します

  • Windows 7 乗り換え

    Windows 7搭載パソコンから外部記憶装置を安全に取り外したら、それをWindows 10搭載パソコンに接続して「設定」を開き、「更新とセキュリティ」の「バックアップ」を選択。「[バックアップと復元]に移動(Windows 7)」を選びます

  • Windows 7 乗り換え
  • 「ファイルの復元元として別のバックアップを選択する」を選びます

  • Windows 7 乗り換え
  • Windows 7搭載パソコンで作成したバックアップを選択したら「次へ」を選びます

  • Windows 7 乗り換え

    「このバックアップからすべてのファイルを選択する」にチェックを入れ、「次へ」を選択します

  • Windows 7 乗り換え

    ファイルを復元する場所に「元の場所」を選び、「復元」をクリックします

その3:手動でデータを移行する

Windows 7搭載パソコンに外部記憶装置をつないで、手動でデータを移行することもできます。自分で必要なデータをひとつひとつ確かめながら移行したい場合や、パソコンの内蔵ドライブのパーティションを分けてCドライブ以外にデータをまとめて保管している場合などはこの方法が便利です。

  • Windows 7 乗り換え

    「スタート」ボタンを選び、メニューから「コンピューター」を選びます

  • Windows 7 乗り換え

    移行したいデータがあるフォルダを見つけて選択し、右クリックメニューの「送る」から先ほど接続した外部記憶装置を選びます。これにより、該当データを外部記憶装置にコピーできます

  • Windows 7 乗り換え

    外部記憶装置を安全に取り外したら、Windows 10搭載パソコンに接続し、タスクバーの「エクスプローラー」をクリックしてサイドメニューから「PC」を選びます

  • Windows 7 乗り換え

    「デバイスとドライブ」カテゴリに表示されている外部記憶装置をダブルクリックし、先ほどコピーしたデータを選んで右クリックメニューから「コピー」を選択。その後、「エクスプローラー」でデータを保存したいフォルダに移動したら、右クリックメニューから「貼り付け」を選択します


【ミニTips】お引越しソフトって便利なの?

自分でひとつひとつデータを移行していくのが手間ならば、ストレージ内のデータを他のPCへまとめて移行するデータ移行ソフト(例えばAOSテクノロジーズの「ファイナルパソコン引越し」やAcronisの「Acronis True Image 2019」など)を使う手も。日本マイクロソフトに聞いたところ「データを丸ごと移行したい場合は、引越しソフトの利用も勧める」とのこと。ソフトの利用は、特に移行データの多いSOHOやビジネスユースの人に適しているといいます。