ボンジュール。「貴族=フランス」と、あまりにも発想が浅すぎるジャイアン鈴木です。今回マイナビニュース編集部から、「おひとりさま家電」がテーマの企画記事を提案されました。筆者には配偶者がいるのですが、編集部はバーチャルだと思っているのかもしれませんね。
それはさておき、筆者は製品レビューを中心に活動しているライターであり、妻が仕事に出ている間はひとりぼっちです。ある意味「パートタイムおひとりさま」なんですね。というわけで妻の目がない日中に、5つの「おひとりさま家電」で貴族的な自由を謳歌してみました。BE FREE!
貴族の遊戯「ひとり焼肉」
まず用意したのはサンコー「高火力でサッと焼ける 卓上ひとり焼肉プレート」。名前からわかるとおり、まごうことなきおひとりさま家電です。本体サイズはW264×D146×H90mm、プレートサイズはW175×D130×H13mmなので、省スペースで焼き肉を楽しめます。
ボディーは小さく、一般的なサイズのお肉は4枚ぐらいしか乗りませんが、プレート温度は最大で300度に達するので、非常に早く肉が焼き上がります。牛肉ならしっかり焼いて3分前後でしょうか。待たされ感はありません。人によって食べるペースは違うので、火力調節がないのはちょっと残念です。
炭水化物と野菜もしっかり
お肉だけだと消化に悪いので、炭水化物も取りましょうね。炭水化物の王さまといえば、まるか食品の「ペヤングソースやきそば」です。野菜を取らなくてよいのかですって? やだなあ、ちゃんと「かやく」にキャベツが入っているじゃないですか!
ライソンの「焼きペヤングメーカー」は、ペヤングソースやきそばを焼いて食べることに特化したステキ家電。プレートに直接水を入れて水を沸騰させたら、ペヤングソースやきそばの麺とかやくを入れて、麺がしんなりしたらほぐし、最後にソースをからめたら完成です。
お湯を捨てるメンドーな作業を省略できるうえ、香ばしくワンランク上のペヤングソースやきそばに仕上げられます。この「焼きペヤング」、マジウマいです。超大盛を作ったのに、気づいたら完食していました。ゲフン。
プレートは外せず、水洗いできませんが、プレート表面はダブルフッ素樹脂加工が施されているとのことで、ウエットティッシュ、キッチンペーパーのコンボですぐキレイになります。「ホットプレートを洗う」なんて非貴族的なので、この仕様でよろしいのではないでしょうか。
ペヤングソースやきそばには、いわゆる普通盛のほか、「ペヤングソースやきそば 超大盛」「ペヤングソースやきそば 超超超大盛GIGAMAX」もあります。焼きペヤングメーカーには普通盛、超大盛に合わせて水の量を調節するための「計量キット」が付属するのです……が、どうしても「ペヤングソースやきそば 超超超大盛GIGAMAX」を作りたい人は、「焼きペヤングメーカー」をもう1台買いましょう。
貴族は掃除しない
食事し終わって床を見ると、おやおや。ペヤングのかやくや、お肉の破片が落ちています。とても重要なことをお伝えすると、「おひとりさま」は貴族どころか王族にも等しい存在なので、自分で掃除しては沽券に関わります。部屋の清掃は、ロボット掃除機「Eufy RoboVac 15C」に必ずまかせたまえください。
Eufy RoboVac 15Cは、Anker「Eufy」ブランドのロボット掃除機。部屋をランダムに移動することで、部屋の大部分を清掃してくれます。部屋をセンシングし、間取りを覚えて効率的に巡回する機能は搭載されていません。
実売価格は21,000円前後と安価ながら、Wi-Fiに対応。スマホにインストールした「EufyHome」アプリから、掃除の開始や終了、スケジュール設定、モード変更などを操作できます。広く入り組んだ迷路のような家に住んでいるなら、「SLAM」(位置情報を認識・把握するためのシステム)などを搭載する他社のロボット掃除機を購入するべきですが、一般的な日本家屋なら「Eufy RoboVac 15C」でも十分キレイになりますよ。
「お腹いっぱいで運動」は本末転倒だ
お腹が満ち足りたら食後の運動でもするのが一般的な発想ですが、掃除をロボットにまかせているのに、身体を動かしてしまったら本末転倒です。ノブレスオブリージュという言葉にもあるように、おひとりさまの貴族には相応の責任と義務があるのです。食後の運動は、リクライニングチェアにまかせたまえしてください(編集S : 貴族の責任と義務を勘違いされていませんか?)。
使ったのはTHRIVEの「くつろぎ指定席 マッサージチェアCHD-661」。座椅子型のマッサージチェアで、W62×D83~99cmのスペースに設置できるコンパクトさがウリです。
もみ玉が左右へゆらぐように移動するので、筋肉のほぐし効果は抜群。大型マッサージチェアを販売しているTHRIVEだけに、体重100kg超えの筆者でも力強くもみ玉が動作しました。腰が非常に気持ちよく、食後ということもあり、眠気がどっと押し寄せてきます。ウトウトしながらカロリーも消費できるなんて最高ですね。10分ほどで、1,500キロカロリーは消費したでしょうか(編注:個人によって差があります)。
ただ筆者は身長が185cmあり、もみ玉が肩に届きませんでした。同じぐらい上背があり、肩こりが主症状なら、背もたれ部分が大きなマッサージチェアを購入したほうがよいかもしれません。
孤独な貴族の寂しさを和らげる
「おひとりさま」を満喫したあとの、なんともいえぬ寂しさを癒やすためのマシンとして、最後にスタンドアローン型VRデバイス※「Oculus Go」を紹介します……が、絶対に買ってはいけません。というと、ちょっと語弊がありますね。
※スタンドアローン型VRデバイスとは、本体にメモリやストレージを内蔵し、スマホなどを利用せず単体でVRを楽しめるデバイスのことです。
知っている人もいるかと思いますが、すでにOculus Goの後継機「Oculus Quest」が発売されています。Oculusの公式Webサイトでは、Oculus Questの64GBモデルが49,800円(税込)です。
Oculus Goの価格は32GBモデルで23,800円(税込)。FANZA専用マシンとして、価格の安い「Oculus Go」を購入するのも悪くない選択ですが、最新のスタンドアローン型VRデバイスが欲しいなら、「Oculus Quest」を選びましょう。
そろそろ妻が帰ってきます
今回は勝手に「おひとりさま家電」にカテゴライズしていますが、もちろんどの製品も、家族や恋人、友人で楽しむのもアリ。貴族的にというのはさすがに言い過ぎですが、ひとりの時間、団らんの時間をちょっと贅沢にしてくれる「おひとりさま家電」。ぜひ試したまえください(まだ貴族が抜けていない)。