NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、みずほフィナンシャルグループ(みずほFG)、みずほ銀行、みずほ情報総研と共同で、音声認識処理技術、テキストマイニング、RPAを活用した市場商品の取引データ入力を自動化する業務効率化ツール「音声入力システム」を開発し、みずほ銀行の市場バンキング業務において利用を開始したことを発表した。

みずほ銀行は、先進テクノロジーを活用したビジネスインフラの強化、業務効率化・高度化を通じたオペレーショナルエクセレンスの向上に取り組んでおり、今回はその一環として、取引データ入力の業務効率化に向け、RPAに関する豊富な実績を持つみずほ情報総研とNTT Comと共同で音声入力システムを開発したという。

開発した「音声入力システム」のシステム構成は、(1)電話で発話した内容をNTT Comの音声認識処理技術によりテキスト化、(2)みずほ情報総研が開発した重要事項抽出システムにより、テキスト化した発話内容から取引管理システムへの入力に必要な項目を抽出、(3)抽出した重要事項を、定型業務を自動化するみずほ情報総研独自のRPAツール(LuPa)により自動で取引管理システムに入力。

市場慣行となっている用語や言い回しの登録、モデルのチューニングにおいて相互に連携することで、市場で取り扱う多様な商品や複数の取引管理システムに対応。2019年3月からは市場バンキング業務での利用を開始しており、全取引のうち約7割におよぶ取引で取引データ入力を自動化し、業務効率化を実現しているという。