平成を代表する若者文化のひとつ、プリントシール機。今から24年前の1995年に登場し、ゲームセンターやテーマパークなどのアミューズメント施設に設置されて一大ムーブメントを巻き起こしました。筆者も学生時代まで、頻繁に利用していたことを覚えています。

2019年現在、写真といえば手軽に撮れるスマホ一色。そんななかでも、プリントシール機は変わらず若者に大人気のようです。

  • 花のJKは今のプリントシールをどのように利用しているのか……

    花のJKは今のプリントシールをどのように利用しているのか……

今回は、普段からプリントシール機をよく利用しているという女子高生3名に集まってもらい、プリントシール機の最新トレンドや、イケてる撮り方、プリントシールの使い道など、最新事情について教えてもらいました!

なお、本記事の内容は出演していただいた女子高生3人の体験談によるものです。すべての女子高生に当てはまるものではないので、あしからず。

  • 今回、プリントシール機を紹介してくれる都内の女子高生3人。左から、はるりさん、るいさん、みくさん

    今回、プリントシール機を紹介してくれる都内の女子高生3人。左から、はるりさん、るいさん、みくさん。撮影に協力してくれたのは、若者の聖地・原宿竹下通りの入り口にあるnamco原宿店。JR原宿駅の竹下通り口からなんと徒歩30秒。駅から最も近いというプリントシール機の専門店なのだ。アイロン・コテ・ヘアスプレー・ドレッサーが100円で使い放題。ばっちりメイクや服装をキメて撮影できる

  • namco原宿、店内の様子

人気の機種はどれ??

ということで、やってきたのは東京・原宿にあるnamco原宿店。若者が集う竹下通りの入り口に位置し、JR原宿駅から最も近いというプリントシール機の専門店です。

プリントシール機についてレクチャーしてくれるのは、女子高生のるいさん、みくさん、はるりさんの3人。

namco原宿店に入ると、平日にも関わらず人がぎっしり! ただ女子高生の皆さんによると、「今日はまだ(店内に)スキマがあるから、空いてるほうカナ~」とのこと。休日はスキマもできないほどぎっしりなの……?(汗)

お店に入るまでは正直、「最近はスマホで自撮りもできるし、プリントシール機はあまり人気ないんじゃ……」という疑いを捨てきれなかったのですが、そんなことはありませんでした! プリントシール機の人気、なめてました。スマホがなかった筆者の青春時代のほうがまだ、空いていたかもしれません。

それにしても、プリントシール機のなにがそんなに若者をひきつけるのか。女子高生の皆さんはどういうときにプリントシール機を使うの?

るい:友だちと遊んだときとか、学校帰りとかかな。基本は仲のいい女の子と2人で撮るよ。

みく:彼氏がいるなら彼氏と!

はるり:卒業式とか、イベントがあったら皆で撮ったりする。

るい:家族で撮ることもあるよ。お母さんとか。

お店にはたくさんのプリントシール機がありますが、今どれが人気なんでしょう。

  • 女子高生の間での一番人気なのは「#アオハル」という機種らしい

るい:一番人気は「#アオハル」!

みく:だよね!

へええ、Why??

  • 人気の理由はカメラが動かせること。角度を変えることでより"盛れる"のだ

みく:カメラが動かせるのは#アオハルしかないから。

るい:いろんな角度で撮れるから、盛れるんだよね。座っても撮れるし寝転んでも撮れる。

はるり:大人数で撮れるのもいいよね。ふつうは6人でもきついけど、#アオハルは15人くらいでも撮れるから。

みく:ホントそうだよね! #アオハルの動かせるカメラは歴史に名を残すよね~。

るい:感動したもんね、ついにこの日が来たかって。

明日から使えるプリ知識1:#アオハルは歴史に名を残した

どうやら「カメラが動かせるので盛れる」「大人数で撮れる」のが#アオハルで人気のヒミツのよう。どんな感じで撮っているのか、実際に#アオハルを使ってもらいました!

  • さっそく「#アオハル」でプリントシールを撮ってもらった

お金を入れると、モニターでカメラの動かし方の説明があり、続いて「撮りたいポーズ」を選択。ここで人数やポーズを選ぶと、撮影時に詳しくレクチャーしてくれるようです。

  • #アオハルのブース内はかなり広く、15人以上でも入れるのだとか

  • 1枚撮るたびにカメラを動かして角度を調整する

  • こうしたアングルで撮影できるのは#アオハルならでは

1枚撮影したらカメラを動かし、角度を変えてまた撮影! ディスプレイに立ち位置などのアドバイスが表示されているとはいえ、迷いなくポーズを変えながらサクサクと撮影が進みます。す、すごい……。まるで雑誌のモデル撮影の現場みたいなスピード感に圧倒されます。

これ、撮り方のポイントってあるんですか?

はるり:えー、なんだろ。とりあえず真似するよね。

みく:うん、画面に出てくるポーズを真似する。

るい:顔の右側、左側で、みんな自信あるほうを撮られたいから、たまにポジション争いが起きる(笑)

  • 撮影後は場所を移して、プリントシールのセレクト&編集

あっという間に撮影が終わり、場所を移して画像編集へ。ちなみにこの画面での操作も女子高生の皆さん、めちゃくちゃ速いです。手さばきはもう、ベテランの料理人レベル。

  • ペンさばきがものすごい速さで、どういう操作をしているのかまったくわからない

世代が変わってもやっぱり「落書き」はするんだな~と感慨深い気持ちになっていたら……

るい:落書きはもうしないかな。

えっ!? プリントシール機っていえば、落書きが楽しいんじゃないの?

みく:ちょっと前までは落書きしてたけどね。

るい:名前とか日付とか書いちゃって!

みく:「一期一会」とか書いてたね(笑)

はるり:うわー! やめてー!

……。

明日から使えるプリ知識2:落書きは黒歴史

……ということで、#アオハルで撮ったプリントシールがこちら。

たしかに装飾といえば文字スタンプくらい。文字スタンプもひとつかふたつで、シンプルなんですよね。

ちょっと前までは落書きしてたのに、どうして今は落書きもスタンプもあんまりしなくなったんですか?

みく:うーん、インスタが流行ったからかも。

るい:(プリントシール機で)撮ったものって、プリントされるだけじゃなくて、会員登録しておくとデータでスマホに送られてくるんですよ。ガチで盛れてるやつはインスタにあげるんだけど、あんまりごちゃごちゃしてるとダサいから。

はるり:データだと、あとからアプリで加工できるし、プリに落書きしたら消せないじゃん?

なるほど……! インスタグラムブームがプリントシール機にも影響を及ぼしていたとは……。

ということで、シールが完成! 落書きの扱いにショックを受けてしまいましたが、プリントされたシールをハサミで切り分ける光景を見て「よかった、シールを切って分ける文化はまだあるんだ」とひと安心。

  • プリントシールを切る姿は昔と変わらない

  • シールをどうするのかも気になるところ

ちなみにそのシールってどこかに貼ったりするんですか? 冷蔵庫とか?

るい:冷蔵庫やばい!

みく:やばい!

はるり:貼らない貼らない!

るい:iPhoneの透明なケースの裏に入れたりするかな。

ああ、なるほど。そういえば筆者の学生時代は「プリ帳」っていう手帳を持っていて、プリはそこに貼ったり、ガラケーの電池蓋の裏に貼ってたりしたなあ。

  • 最近ではシールの背景部分が半透明になっているものもあるそう

るい:あー! 昔ガラケー持ってたとき貼ってた!

みく:そこは彼氏枠だよね。見せたくないから。

るい:じゃあ貼るなよ!

みく:他人に「うわ」って思われたくないじゃん!

はるり:プリ帳、たぶん今でもあるよね。

るい:うん、どこかにある。

みく:中学校のとき撮ったプリは箱に入れてしまってるなあ。

ということは持ち歩いたりしないんですね。

るい:データがあるしね。

みく:うん、データがあればいい。

はるり:さすがに捨てたりはしないけどね。

……もしかして、データさえあればシールは……?

みく:うん、シールは使わないよね。

明日から使えるプリ知識3:データさえあればいい

るい:正直、プリントシールとして出てくるより、ちょっとでも安くなるとうれしい。

はるり:最近、(プリントシールの)背景が透ける機種※も出てきて、最初はすごい! って思ったけど……じゃあ使うのかっていわれると別に……だよね。

※「SUU+」「#アオハル」などの一部機種は、印刷したプリントシールが半透明になっています。青空にかざすと、空色のキレイなプリントシールになるとして、SNSでは半透明なプリントシールを青空にかざしたところを写真に撮ってアップすることがブームとなっています。

そ、そうなんだ……。もはや"プリ"本来の意味がゼロに……。

せっかくなのでほかにも人気機種を教えてもらっていいですか?

るい:いろいろあるけど、盛れるのは「SUU+」とか「コレカワ(これ以上可愛くなってもいいですか)」、あとは「ピンモン(PINKPINKMONSTER)」や「トキメキルール」も人気かな。

みく:ピンモンはすごいよね。2人専用で場所も狭いから、立ち位置が自然と決まるんだけど、それが絶対に盛れる位置なの!

はるり:考えたな~! って感心したよね。

みく:今でも撮るもんね。

  • 機種はいろいろあるけれど結局のところ基準は"盛れる"かどうか

それぞれのプリントシール機にいろいろな工夫があるけど、最終的な目的はどれも"盛れる"ってことなんですよね。プリントシール機で大事なのは結局のところ、"盛れる"かどうか?

るい・みく・はるり:そりゃそう! お金払ってるんだから盛らしてほしい!

で、ですよね!

明日から使えるプリ知識4:"盛れる"かどうかがすべて

せっかくなのでイケてるポージングを教えてもらいながら撮ってみることにしましょう。

参加するのはマイナビニュース編集部の若手編集者、瀬尾さんです。女子高生に(比較的)歳の近い瀬尾さんですから、混ざっても違和感ないはず!

  • 20代の若手編集者も挑戦!

瀬尾:ちょっと待ってください! ボク、プリントシール機で撮るの10年ぶりとかですよ!

まあまあ! 期待してますよ、瀬尾さん!

  • 瀬尾さん、顔が怖いですよ!!

瀬尾:めちゃくちゃ緊張する……。

るい:じゃあ撮ろっかー。

みく:どれにする?

はるり:トキメキルールでいいんじゃない。

  • 10年ぶりのプリントシール機に戸惑いが隠せない

瀬尾:えっと……ど、どうすれば……?

はるり:4人なんで、前後に2人ずつ並んで撮るから前に来てください!

るい:画面に出てるポーズを真似して!

みく:手はこんな感じ!

  • 見よう見まねでポーズをとっていく

明日から使えるプリ知識5:とにかく画面の指示に従え

るい:次は場所を変えて後ろに来て!

みく:ポーズは真似して!

瀬尾:ひぃぃぃぃ。

みく:そうそう、いい感じじゃん。

  • 撮影はかなりのスピードで進んでいくため、もはや恥ずかしがっている余裕すらない

  • とはいえさすが20代、だんだん慣れてきた感がある?

瀬尾さん、表情がカタいですよ!

瀬尾:そんなこと言われても!

  • 四苦八苦しながら撮影を終えた

るい:はい、これで終わり!

みく:人生初プリなの?(笑)

瀬尾:ふう~……。

どうでした?

瀬尾:いやー……なんかもう、すごいですね……いやもう……すごいな……。

語彙よ!

みく:でもねー、プリに慣れてる男子よりは好感持てると思うよ。

さーて、ここからはお楽しみの編集ですよ。

  • 女子高生たちはどんなふうに編集するのか

  • 爆笑しながら「やばい!!」を連呼する女子高生の皆さん

るい:……ちょっと待って! やばい!

みく:めっちゃイイ!

  • 一切の迷いなく、初対面のお兄さんの顔もトリミングするのが女子高生流

はるり:これやばくない!?

  • 4人で撮るときは前列後列を2人ずつにするのが基本

みく:トリミングしよ!

るい:かわいい! マジで!(笑)

  • 好き放題編集されてしまった

はるり:盛れてる!(笑)

  • そもそもプリントシール機の補正力に驚かされる

るい:マイナビニュースの人ですよね?

瀬尾:あっ、はい……。

  • 写真左は普通の瀬尾さん、右がプリで盛り盛りの瀬尾さん。もうこの「マイナビニュース」がオフィシャルのロゴでいいのでは

みく:マイナビニュース、っと。

はるり:いい! かわいい(笑)

るい:LINEのトップ画にしてね!

瀬尾:……はい。

……ということで、瀬尾さん10年ぶりのプリントシール機チャレンジ、こんな感じで仕上がりました!

  • 完全に溶け込んでますよね?? (瀬尾)

自撮りアプリじゃダメなの?

最後にどうしても気になっていたことを聞いてみました。インスタにアップするのなら、プリントシール機じゃなくてスマホの自撮りでもいいんじゃない? ということです。

るい:うーん……自撮りとプリは違うんですよね。

みく:うん、ジャンルが違うんです。写真は写真、絵は絵、プリはプリ。プリは写真として見てなくて、プリっていうジャンル。

るい:化粧品と洋服くらい違うよね。

はるり:スマホでも盛れるかもしれないけど、プリとは盛れ方がぜんぜん違う。レベチだよレベチ(レベルが違うということ)。

るい:これから写真がどれだけ発達してもプリはプリだよね。

なるほど、「プリはプリというジャンルで、写真とは違う」。この感覚は、実際に撮っているところを見てなんとなくわかりました。

ついでに女子高生の間で流行っている自撮りアプリも聞きました。

るい:「Ulike ユーライック」をよく使ってるよ。

みく:わたしの周りは「SODA ソーダ」だと思う!

はるり:わたしは「BeautyPlus」ってアプリを入れてる。学校のみんなもこれかな。

  • 最新スタイルや真似したくなるポーズも教えてくれるアプリ「Ulike ユーライック - 激盛れ楽撮りビューティーカメラ」

  • 使いやすくて盛れるというアプリ「SODA ソーダ Natural Beauty Camera」

  • ナチュラルに盛れるというアプリ「BeautyPlus - 撮影、編集、フィルター」

なるほど、SNS映えするオシャポーズを教えてくれるという「Ulike ユーライック」、シンプルなUIと多彩なフィルターが魅力の「SODA ソーダ」、ナチュラルに盛れるのがウリの「BeautyPlus」が流行りのようです。自撮りアプリは多種多様で数えきれないほどあるので、各学校やクラス、グループによっても流行りの自撮りアプリは違うのかもしれません。

誕生から24年たった今も進化し続けるプリントシール機。これからもスマホの自撮りとはまったく違う楽しさを提供してくれることでしょう。るいさん、みくさん、はるりさん、ありがとうございました!

  • 混乱してきた人のため、最後に左からみくさん、るいさん、はるりさん