世界最大規模の時計と宝飾の祭典、BASELWORLD 2019。カシオブースでは、すでに国内発表されている今シーズンの各ブランド最新作に加え、話題のBASELスペシャルモデルの数々を展示。初日から多くの来場者が訪れた(ブース内部の展示は報道やビジネス関係のみに公開)。
ブースは昨年(2018年)に引き続き、エントランスの両サイドに設置されたスクリーンでプロモーションムービーを上映。すでにマイナビニュース・デジタルでもご紹介しているBASELスペシャルや、カシオならではのデザイン、最新技術をイメージさせる美しい映像に、多くの来場者が見入っていた。その一部を動画で掲載しているので、ぜひご覧いただきたい。
ブース内は、展示テーマ「Absolute Evolutionary. Distinctive.」(絶対的な進化。特徴的)に沿って、いくつかのブロックに分かれている。エントランスをくぐると、まず目に入るのはカーボンコアガード構造を採用したMASTER OF Gのコーナー。今期の国内展示会でも台風の目となったGRAVITYMASTE「GWR-B1000」のBASELバーゼルスペシャル「GWR-B1000X」をイメージリーダーに、MUDMASTER「GG-B100」、G-STEEL「GST-B200」などが並ぶ。
各機種のパーツ展示はもちろん、G-SHOCKの進化においてレジン(第1世代)、メタル(第2世代)に続く第3世代の耐衝撃マテリアル、カーボンの訴求にも力が入っていた。たとえば、その代表的な特長である「軽さ」について、同体積のアイアンの筒とカーボンの筒を用意。来場者が2つを同時に持ち上げ、カーボンの圧倒的な軽さを実感してもらう、といった趣向だ。筆者も実際に比べてみたが、カーボン材はアイアンの1/10程度の重さに感じられた。
ちなみに、機械式時計では今年、タグ・ホイヤーがカーボンのコンポジット材を開発。ひげゼンマイに使用したり、スイスの超高級時計メーカーがスペシャルモデルで外装に使用するなど、カーボンは時計業界のトレンド素材となっている。
が、その硬度から加工や製造が困難で、まだまだ高い技術力を持つ一部メーカーのみが実用化、高級モデルに投入し始めているのが現実だ。そういった意味でもカーボンコアガード構造はエポックメイキングであり、同時に価格面でもきわめてチャレンジングだといえる。