筆者(諸山)がマイナビニュース・デジタル編集部の新米編集、瀬尾俊輔氏から一通のメールを受け取ったのは、年が明けてしばらく経った2月のことでした。

メールによると、日本最大級のディスカウントストア「ドン・キホーテ」のプライベートブランド(PB)「情熱価格」の家電製品が気になるので、一緒に取材しないかとのこと。家電事業がメインではない企業が販売するPB家電。好奇心に釣られておびき出されてしまいました。なお、記載の価格はすべて税別です。

  • ドン・キホーテ 中目黒本店(東京都)の外観。奥のビルが本社

    ドン・キホーテ 中目黒本店(東京都)の外観。奥のビルが本社

ドンキの本社は東京・中目黒

取材のため、やってきましたドン・キホーテ本店。すぐ奥に本社ビルがそびえています。ドン・キホーテの本社が東京・中目黒にあるってご存知でしたか? 東急東横線/日比谷線の中目黒駅から徒歩10分、東急田園都市線の池尻大橋駅からも同じくらいの距離にあります。

瀬尾:おはようございます! 今日はズバッと決めるんで、よろしくお願いしますね!

  • 今回インタビュアーを務めるマイナビニュース・デジタル編集の瀬尾氏

諸山:威勢がいいですね~。いい話が引き出せるようがんばりましょう。

瀬尾:家電を安く買いたいと思うユーザーにとって、「驚安」(ドンキの造語で、「きょうやす」と読みます)をキャッチフレーズにするドン・キホーテが家電を売っているとなれば、気になると思うんですよ!

諸山:少し前ですが、50V型で5万円を切る4Kテレビは、ネットで「ジェネリックREGZA」と呼ばれてバズりましたからね。

  • 「情熱価格プラス」の4Kテレビ。2019年2月現在は58V型、50V型、43V型の3モデルをラインナップしています

瀬尾:そう! テレビ以外にもPB製品で、完全ワイヤレスイヤホンとか、ドライヤーとか、いろいろあるんです。でも、どれも価格が安すぎて「使って大丈夫なのかな」って思う人はいると思うんですよ。

諸山:独自のタブレット端末や炊飯器、モバイルバッテリーなんかも販売しているようですし、家電メーカーの純正品もどんなものをラインナップしているかも気になりますね。

吸い込まれる売り場、工夫がいっぱい

瀬尾氏と一緒に、店内2階の家電売り場(?)を目指します。店内に入ってすぐに気が付くのは、曲線的な通路をあえて採用していること。

店内を進んでいくにつれ、次々と気になる品物が目に入り、どんどん奥へ奥へと誘い込まれる仕掛け。ヘンゼルとグレーテルの森のようじゃないですか。

  • 店内の通路はぐねぐね曲がっていて、知らず知らずのうちに奥へと引き込まれます

※ドン・キホーテはお店ごとに大きな裁量があり、店舗は取り扱う製品、陳列する場所などをある程度は自由に決められます。なので電化製品売り場の位置やラインナップは店舗によって異なります。ドン・キホーテ中目黒本店では、2階に多くの電化製品をそろえていました。