富士通ビー・エス・シー(富士通BSC)は3月28日、APIエコノミーを活用したビジネスを検討中の顧客向けに、BtoC、CtoC向けのWebサービスを開始することができる「ファスト・ローンチ・サービス」を同29日から提供開始した。

新サービスは、同社や外部企業が提供する様々なAPIを組み合わせ、迅速なWebサービスの立ち上げを実現するほか、DevOps基盤を合わせて提供することで、アジャイルビジネスの実現(サービス開始後の継続的なサービス改善)を可能にするという。

主な特徴として「APIエコノミー」「クラウド・プラットフォーム」「サブスクリプションモデル」の3点を挙げている。APIエコノミーについては、管理系機能(会員管理、SNS連携、プッシュ通知、データストア)、業務機能(商品管理、出品管理、予約管理、通報管理、コメント管理、評価管理)、その他機能(本人認証、配送、決済など)など、要件に対して適用するAPIを決定し、その後は必要なAPIを組み合わせてクラウド環境上にサービスを構築、サービスインまでの支援を行う。

クラウドプラットフォームに関しては、インフラ基盤にAmazon Web Service、ニフクラ mobile backend、DevOps基盤にGitHub Enterprise、Amazon ECSを採用している。サブスクリプションモデルについては、サービスイン後は利用量や利用期間に応じた課金形態により、低コストでの導入を可能とし、新サービスの導入により、全体の開発ボリュームが圧縮され、品質を担保された外部サービスを利用することでテスト工数を削減することが可能となり、通常1年程度かかるサービス構築を3カ月程度に短縮することができるという。

今後、多種多様なニーズに対応していくためAI(デジタルマーケティングなど、サービス運用の中で蓄積されたデータの分析を実施)やブロックチェーン(仮想通貨の決済機能ラインナップとして)、モビリティ(モバイル機器で安心安全に利用できる仕組みづくり)などの先進技術や知見・ノウハウを順次サービスに取り込んでいく方針だ。