イヤホン/ヘッドホンなど、iPhoneで音楽再生するときに使う「Bluetooth(ブルートゥース)」。音楽再生以外にも、外付けキーボードの接続に利用されるほか、体重計や血圧計といったヘルスケア機器との通信にも使われます。一度ペアリングを完了すれば、次回以降は周辺機器側の電源をオンにするだけで利用開始できるという簡便さも人気の理由です。

そんなBluetoothは、2.4GHz帯を利用した近距離通信によりiPhoneとBluetooth機器間の連携を実現します。いつBluetooth機器から信号が届いてもいいように、iPhoneはつねに待機していなければならず、それがいわゆる「Bluetoothオン」の状態です。

Bluetoothは、Bluetooth 3.xまでとBluetooth 4以降では規格が大きく異なり、基本的に互換性がありません。両者を比較すると、Bluetooth 3.xは通信帯域幅が広い(一度に多くのデータを扱える)反面消費電力は多めです。Bluetooth 4以降は通信帯域幅が狭い反面圧倒的に省電力設計です。オーディオ機能はそのうち前者、Bluetooth 3.xを使用するため、機能をオフにすればある程度の省エネ効果を期待できます。

ということは、音楽を再生しないときはBluetoothをオフにすべきといえますが、コントロールパネルにあるBluetoothボタンは機器を接続するかしないかの役割で、オフにしてもBluetooth(3.x)の待ち受け状態は続きます。Bluetoothを完全オフにする場合は、『設定』→「Bluetooth」画面にある「Bluetooth」スイッチをオフにしなければならず手間がかかります。さらに、このスイッチをオフにすると、AirDropやハンドオフといった機能が使えなくなるため、省エネ効果の一方で利便性は低下します。よく考えて決断しましょう。

  • Bluetoothを完全オフにすると省エネにはなるものの……