宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月6日、小惑星探査機「はやぶさ2」の小惑星「リュウグウ」への1回目のタッチダウンを、2019年2月22日8時ころ(日本時間、以下同様)に実施する計画であることを明らかにした。

タッチダウンの場所は、2019年1月に新たな候補地として追加された「L08-E1」で、ターゲットマーカはすでに投下済みのTM-Bを使用する形で、ピンポイントタッチダウンを試みるという。

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    はやぶさ2の2つのタッチダウン候補エリア。最終的にはターゲットマーカーに近いL08-E1がタッチダウン地点として選ばれた (C)JAXA

L08-E1領域は、エリアとしては狭いものの、ターゲットマーカに近く、そのエリア内にある岩がすべて60cm以下であることが確認されている。タッチダウンの降下開始に向けた実際の運用は、2月21日の7時過ぎの可否判断から開始され、2月22日の8時ころに探査機のリュウグウへの着地、その後、リュウグウから離れ、ホームポジションへと戻る計画となっている。

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    はやぶさ2のタッチダウン運用シーケンス (C)JAXA

なお、今回のタッチダウン運用においては、探査機が自己監視により、異常を検知した場合、アボート(緊急上昇)を自動で行う仕組みを採用しており、低高度での運用中は特に厳しい条件設定を行っているとのことで、もしアボートが発生してしまった場合は、バックアップ期間を使うなどにより、タッチダウン運用を再実施する予定としている。