NVIDIAは1月23日にLFS 池袋 esports ArenaにてGeForce Game Nightを開催しました。配信番組であるGeForce ON-AIRの収録に加えて、人気FPSプレイヤーDustelBox氏とゲーム実況者Oooda氏をMCとする「Battlefield V」プロ講座や、「Battlefield V」マルチプレイ&チャレンジと盛りだくさんのイベントとなりました。
-
ステージの左右ではオフライン限定のイベントを実施。DetonatioN Gaming所属の人気FSPプレイヤーDustelBox氏とゲーム実況者Oooda氏をMCとする「Battlefield V」プロ講座
メインストリーム向けGPU「GeForce RTX 2060」
GeForce On Air #7ではCES 2019での発表内容を中心に、NVIDIAの最新情報を紹介。まずは、GeForce RTXシリーズの新モデルとして「GeForce RTX 2060」を解説します。
GeForce RTXシリーズとしては、すでにGeForce RTX 2080 Ti/ RTX 2080 / RTX 2070といった上位モデルが販売されていますが、ここにRTX 2060が加わったことで、メインストームまでラインナップが拡充されます。
また、ディスプレイ同期技術の「G-SYNC」について、アップデートがありました。VESAのAdaptive SYNCに対応したディスプレイのうち、NVIDIAがテストして認定したものがG-SYNC Compatibleディスプレイとして認定します。
現在Adaptive SYNC対応ディスプレイとして、550機種ほど販売されているとのことですが、NVIDIAは400機種までテストを行ったといいます。このうちの12機種が、G-SYNC Compatibleディスプレイとして合格し、1月15日に登場したドライバからG-SYNCが利用できるようになりました。
ただし、不合格製品でもドライバ設定画面から、G-SYNC Compatibleの設定が可能で、表示レベルはNVIDIAの基準を満たさないものの、G-SYNCを使うことが可能です。
そしてゲーミングノートPCにもGeForce RTXが搭載されます。各メーカーが製品を投入するとのことですが、薄型ノートでも高性能なGPUが搭載できる「MAX-Qデザイン」に対応したモデルは17製品予定されています。これらの製品について、日本でも近く製品発表が行われます。
ゲームがよりリアルになるレイトレーシング
続いては実機を使ったRTXシリーズのデモとなりました。RTXシリーズでは、AI向けの処理を行うTENSORコアが搭載されています。RTXシリーズでは、AIを活用した技術としてDLSS(Deep Learning Super Sampling)が利用できます。
-
RTXの大きな魅力はレイトレーシングということで、Battlefield Vの練習場を使って効果の確認。これまでのレンダリングでは、画面に映っていない実体以外水面に反射しないので、表現が破たんしています
-
屋内のイルミネーション計算も、従来はあらかじめ計算していたデータを使っているので、天井が壊れて太陽光がモロに入る状態になっても画面内の明るさは変わりませんでした。RTXならばリアルタイムの光源データに基づいた表示となります
ピクセルあたり64サンプルの高精細な画像を教師データに、Deep Learningで活用し、描画負荷を減らしつつ、画像を補完し、美しい描画を可能とするといいます。Battlefield VもDLSSへの対応を表明しています。
最後に現在行われているキャンペーンについて紹介。GeForce RTX 2080 Ti/2080や搭載PCを購入すると、Battlefield V/Anthemの両方を、GeForce RTX 2070/2060や搭載PCを購入すると、Battlefield V/Anthemのどちらかが無料で貰えるキャンペーンが2月25日まで行われます(予定数量で途中終了もありえるとのこと)。
EAの注目ゲーム「ANTHEM」
バンドルキャンペーンでも採用されているEAの新作ゲーム「ANTHEM」も紹介されました。ANTHEMは2月22日に発売を予定しており、EAとして10年ぶりの(続編等でない)新規ゲームとなるそうです。
プレイヤーは強化外骨格である「ジャベリン」に身を包んだ「フリーランサー」として戦いを繰り広げますが、性格の異なる4つのジャベリンの選択や協力プレイも「途中から参加可能、途中で離脱可能」という面白そうなシステムを採用しています。
また、ドスパラTV出張版ということでドスパラのゲーミングPCの紹介やGeForce 2060への換装デモがおこなわれていました。Twitchのコメント欄を見ると「ドスパラTV出張版ならば申し込みをすればよかった」という書き込みもあり、Battlefield Vのファンでなくても楽しめるイベントになっていました。