東京エレクトロン デバイス(以下、TED)は1月10日、既存の業務用パソコンをWindows 10 IoT Enterpriseでシンクライアント化する「業務端末シンクライアント化サービス」の提供を開始したことを発表した。

  • 既存の業務用PCをWindows 10 IoT Enterpriseでシンクライアント化

    既存の業務用PCをWindows 10 IoT Enterpriseでシンクライアント化

同サービスは、既存PCのOSを組み込み向けOSである「Windows 10 IoT Enterprise」に入れ替えて、シンクライアント化(クライアント端末に必要最小限の処理をさせ、ほとんどの処理をサーバ側に集中させる)するもの。

Windows 10の機能アップデートを適用させず、OSの機能を固定したまま利用できるため、リモートワーク時のバージョンアップ適用によるアプリケーション動作不能等のトラブル発生を防ぐことができる。

HDDをSSDに変更し、メモリーの増設など既存PCの資産を活かしながらシンクライアント端末化するため、既存PCでWindows 10が動く環境であれば、導入、検証などの作業工数を削減可能。

また、デスクトップ画面の変更、OS起動直後の顧客オリジナルアプリケーションへの自動接続、セキュリティー対策としてのポリシー設定などにも対応する。

2020年1月14日にサポート終了となるWindows 7搭載PCを同サービスでシンクライアント化することで、OSリリースから10年間、更新プログラムの使用が可能。また、汎用向けWindows 10 Pro搭載PCからWindows 10 IoT Enterpriseへの移行によるセキュア端末化のためのカスタマイズにも対応するということだ。

提供価格は、マスター作成費用が1マスターあたり35万円(税別)〜。シンクライアント化費用(ライセンス費込)が1台あたり2万円(税別)〜。