SQUARE ENIX
http://benchmark.finalfantasyxv.com/jp/
お馴染みFinal Fantasy XVであるが、4K/HDRに加えてNVIDIAのDLSSに対応したVersion 1.2が11月にリリースされたので、今回はこちらを利用している。
設定方法だが、かなり項目が増えた。起動すると(Photo37)選択肢として以下から選べる。
- 解像度(1280×720/1920×1080/2560×1440/3840×2160)(Photo38)
- 描画品質(軽量品質/標準品質/高品質/カスタム)(Photo39)
- スクリーン(ウィンドウ/フルスクリーン/ボーダーレス)(Photo40)
描画品質にカスタムを選択した場合、カスタム設定(Photo41)画面が出現する。ベンチマークが終了すると、性能評価が独自スコアで表示される(Photo42)のは以前と変わらず。Webで他の製品との比較(Photo43)も可能である。
ということで今回のテスト環境であるが、4種類の解像度それぞれについて、軽量品質/標準品質/高品質の3種類の描画品質についてテストを行ってみた。
軽量品質の結果がグラフ33で、これだと4Kでもそこそこ(GeForce GTX 1060のみ2.5Kまでが実用範囲)の快適さでプレイできそうではある。ところが標準品質(グラフ34)にすると、快適にプレイできるのは2.5K(GeForce GTX 1060のみ2K)までが限界というあたりか。一応4Kでもプレイはできなくはないが、ちょっと厳しい感じである。
高品質(グラフ35)になると、ついに「非常に快適」で動作できる環境はなくなり、GeForce GTX 1070/GeForce GTX 1070 Ti/GeForce RTX 2060では2.5Kが、GeForce GTX 1060では2Kがプレイできる限界というあたりか。
4Kでは全ての製品が重いorやや重い(GeForce GTX 1060では「動作困難」)と評されている。ちなみにここまでの範囲で言えば、GeForce RTX 2060の性能は、概ねGeForce GTX 1070 Tiと同等レベルといった結果になっている。
DSLLでパフォーマンスは大幅に改善するが……
ところで先のPhoto41にも出てきたが、このVersion 1.2ではDLSSが利用可能になっている。画質設定で高品質を選ぶと、Photo41でNVIDIA DLSS以外の全てが最高品位になるのだが、ここからカスタムに切り替えてDLSSを有効にすると、アンチエイリアスがTAAからDLSSに切り替わる。
ただし、いまのところDLSSを利用する場合は、解像度が3840×2160に固定される(これ以下の解像度ではDLSSが使えない)。というわけでGeForce RTX 2060で4K解像度の状態で、高品質(DLSS Off)とカスタム(高品質+DLSS On)を比較したのがグラフ36である。
ご覧の通り、大幅にスコアが向上している。これはまぁ当然の話だ。これまでCUDA coreで処理していたAnti Aliasの処理をTensor Core側にオフロードしているのだから、その分CUDA Core側にゆとりが出来て描画性能が引き上げられるというわけだ。
DLSSそのものは確かに効果があることはわかったが、問題はこれが4K解像度のみに固定されていることだろうか。これがもっと低い解像度でも利用可能になれば、その方がGeForce RTX 2060にとっては利用範囲が広がるように筆者には思えるのだが。