NTTドコモが、大胆な料金値下げを実施します。時期は2019年の第1四半期。これにより、携帯電話の料金が2~4割ほど下がる見込みです。同社が31日に開催した2019年3月期 第2四半期決算において、NTTドコモ 代表取締役社長の吉澤和弘氏が明らかにしました。

  • NTTドコモは31日、2019年3月期 第2四半期決算を発表しました

どんな料金プランになる? スマホ価格は高くなる?

菅官房長官の「諸外国と比較して、国内の携帯電話の料金は高すぎる。あと4割は下げられる」といった発言もあり、料金プランについてドコモから言及があるのではないか、と注目を集めた今期の決算発表会。吉澤社長は「2019年 第1四半期に新たな料金プランの詳細を発表し、提供を開始したい」と説明しました。同社では、その影響について「最大4,000億円規模の還元になる」と見込んでいます。

  • 大胆な料金プランの見直しについて説明するNTTドコモ 代表取締役社長の吉澤和弘氏

では、どのような料金プランになるのでしょうか。吉澤社長は「まだ明確には申し上げられない。いろいろな選択肢がある」としつつも、「分離プランを軸にして検討している」と説明します。分離プランとは、スマホなどの「端末代金」とデータ通信などの「通信料金」を分離したプランのこと。そこには、シンプルで分かりやすい料金プランを目指すドコモの狙いがあります。

もっとも分離プランを導入すると、月々サポートのような端末補助を提供しにくくなり、ひいては端末の代金が高くなることも予想されます。これについて、スマホをどうやって買ってもらうのか、と聞かれると「どういう売り方をするべきか、いまから検討していきたい」と答えるにとどまりました。