ドラム型洗濯機も年々進化しています。今回お披露目されたのは、パナソニックのななめドラム洗濯乾燥機の新製品「NA-VX9900」と「Cuble」シリーズです。

NA-VX9900は10月1日、Cubleは11月1日発売の製品。NA-VX9900は洗濯容量が11kg、乾燥容量が6kgに対し、CubleシリーズはフラッグシップモデルのNA-VG2300が洗濯10kg、乾燥5kg。Cubleシリーズのほうが少し洗濯容量などが少ないのですが、シンプルでスタイリッシュなデザインなのが特徴的です。

  • 会場に設置されていたNA-VX9900(写真左)とCuble NA-VG2300プレミアムステンレス(写真中央)とCuble NA-VG1300 シルバーステンレス(写真右)

どちらの製品も、パナソニックの高級機種だけあり機能が豊富。とくに注目したいのが、前モデルから搭載されている「液体洗剤・柔軟剤自動投入」機能です。これは、液体合成洗剤なら約870mL、柔軟剤は約580mLと詰め替え用のパウチ一袋分が丸ごと入る洗剤タンク。

洗濯のたびに洗剤を計量する手間が必要ないうえ、洗剤の入ったボトルを置く場所にも困りません。海外メーカーではたまに発売される「洗剤タンク」搭載洗濯機ですが、現在、国内の大手メーカーでこの機能を搭載しているのはパナソニックだけです。

また、両機種ともスマートフォンでの遠隔操作に対応。外出先から帰宅するタイミングなどで洗濯をスタートすれば、帰宅に合わせて洗濯を終了させることができます。「予約したのに残業で遅くなったから、洗濯物が濡れたまま3時間くらい経ってしまった……」といった失敗がありません。

  • 本体上部にある液体洗剤・柔軟剤自動投入口。自動投入だけではなく「今回だけこの洗剤を使いたい」といった場合用に手動投入口も用意されています(写真手前)

  • 前モデルまではアプリで選べるコースは「おまかせ」洗いが基本でしたが、新モデルは14種類のコースから選択可能です

両製品とも、新機能は3つ。個人的に一番気に入ったのが「約40℃おしゃれ着コース」。これは、おしゃれ着洗いコースに約40℃の温水を利用することで、布を傷めずに洗浄力を高めるコースです。

おしゃれ着洗いは本当にキレイになったかわからないことがありますが、温水を利用することでとくに皮脂汚れなどに効果的。会場では常温の水を使った「おうちクリーニングコース」と約40℃の「約40℃おしゃれ着コース」で洗ったシャツを半年置いたものが展示されていましたが、常温で洗った衣類はうっすらと皮脂で黄ばみが出たのに対し、約40℃洗いでは白いままでした。衣替えの時期にもうれしいコースだと感じます。

  • おしゃれ着コースでは衣類を傷めないように、左右にやさしく揺らすように選択します。会場では「約40℃おしゃれ着コース」時の洗濯水の温度を測っていましたが、約41℃ありました

  • 温水で洗濯するメリットは、なんといっても皮脂汚れの落ち。目に見えない皮脂汚れが残り、次のシーズンには黄色い汚れが浮き出てしまう「黄ばみ汚れ」も予防できます

また、すすぎコースには「おまかせコース」の約2倍のすすぎ性能をもつ「パワフル滝すすぎコース」を搭載。加えて、洗濯のたびにゴミを捨てる必要のある「排水フィルター」と「乾燥フィルター」が、より手軽に洗えるようになりました。

【動画】音声が流れます。ご注意ください。
たっぷりの水ですすぎをする「パワフル滝すすぎコース」。通常よりもすすぎ回数と時間が増えます

  • 「排水フィルター」の形状も新しく。くし形のフィルターは、水にくぐらせるだけで、こびりついていた糸くずがサッと落ちました

  • 昨年モデルの排水フィルター(写真右)を、新モデルのフィルター(写真左)と同じように洗ったところ、汚れがついたままでした。排水フィルターは週1回くらいのお手入れが推奨されているので、掃除が簡単なのはうれしいですね

  • 乾燥フィルターも掃除しやすくなりました。凹凸のないステンレスメッシュ素材になったことで、溜まったホコリ汚れがシート状になって“ペロン”と捨てられるようになりました