dynabookなどのPC事業を手掛ける東芝クライアントソリューションは、シャープとの契約に基づいた株式譲渡が2018年10月1日付で完了したことを発表した。これにより、東芝クライアントソリューションは東芝グループの連結対象から外れ、シャープ傘下でPC事業を展開していく。

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シャープは2018年6月5日、東芝クライアントソリューションの株式のうち81.1%を40億500万円で取得し、子会社化することを発表していた

この株式取得で、シャープは東芝クライアントソリューションが開発・製造・販売するPC「dynabook」ブランドやドライブレコーダーに関する製品、技術、販売チャネルなどを承継。東芝クライアントソリューションの子会社7社もシャープ傘下となる。なお、株式の残りの19.9%は引き続き東芝が保有する。

今回の株式譲渡の完了を受け、東芝クライアントソリューションは10月1日から新体制を発足。新たに、シャープ副社長の石田佳久氏を、東芝クライアントソリューションの代表取締役会長(非常勤)として迎える。現在、東芝クライアントソリューションで代表取締役社長を務める覚道清文氏は、引き続き代表取締役社長兼CEOを務める。

東芝クライアントソリューションは、これまで蓄積したパソコン技術や開発力などを基盤に、シャープの8K、AIoT戦略との連携を図るとしている。