エヴォフレックスの集塵方式はサイクロン式ですが、遠心分離力の高さがすばらしい点も高評価。吸引後に遠心分離されたゴミは、ダストカップ内で大きなものと小さなものにキレイに分かれ、目で見て掃除効果を実感できるので、掃除のモチベーションが上がりました。
ゴミを捨てる場合、パイプを外してからでないとゴミ捨てできないのは手間に感じます。ダストカップを本体から外せない構造のため、水洗いができず、手入れがしづらくなっています。このあたりが改善されれば、非常に使い勝手がよくなりそう。次のモデルに期待したいところですね。
エヴォフレックスのバッテリー駆動時間は「標準」で19分、「強」で12分。バッテリー残量がゼロの状態からフル充電にかかる時間は約3時間30分です。しかしバッテリーは着脱式のため、予備バッテリーを用意すれば(上位モデルには標準で2個付属)運転時間を延長できます。
充電のときは、バッテリー本体に電源コードを直接挿すだけ。上位モデル(S30 / S20)には充電ドックが付属しており、バッテリーをセットするだけで充電可能です。
価格帯と製品特徴から、エヴォフレックスが競合するブランドとして真っ先に思い浮かぶのはやはりダイソン。あくまで筆者個人の実感ですが、吸引力は少し劣るかなという印象。しかし、ヘッド前面が開いた特殊なヘッドブラシにより、壁際の掃除に関してはエヴォフレックスが優位でしょう。
重さという点においては、大差なしというのが正直なところでしょうか。繰り返しますが、フロア掃除に関しては第一印象ほど辛くありません。ですがハンディとして使う場合は非常に重いため、そのうち使わなくなってしまうのではないかと心配です。
吸引力の高さや掃除性能を第一に考える人で、収納時のコンパクトさや充電のしやすさなどが気に入った人にはオススメです。