巨大ザメ・Sharkのコードレスクリーナー「EVOFLEX」レビュー、ダイソンとの違いは?

一般的なスティッククリーナーと同様、エヴォフレックスもパイプを外せばハンディクリーナーとして利用できます。パッケージには共通して、「ロングフレキシブル隙間ノズル」、「抗アレルゲンホコリ取り用ブラシ」、「布団ツール」が付属。ロングフレキシブル隙間ノズルは、先端がやわらかい素材でできており、隙間掃除に最適なツール。先端部分を引っ張ることで45cmまで長さを延長でき、エアコンの上のように手が届きにくいところの掃除にも便利です。

「ロングフレキシブル隙間ノズル」。ノズルは最大45cmまで伸ばせる。先端部分はシリコンのような柔軟な素材で、隙間に入り込みやすい

抗アレルゲンホコリ取りブラシは、アレルゲン粒子を除去するために設計されたツール。吸込口の向きを上方向、下方向に変えられるため、棚やエアコンの天面といった高いところを掃除しやすいとのことですが、吸込口の向きを変えられたとしても、パイプ部分が棚やエアコンの周囲にぶつかってしまうことが多く、実際に使える場所は限られるのが残念でした。

「抗アレルゲンホコリ取りブラシ」。先端部分にハタキのようなブラシを備え、ホコリを効率よくかき集めながら吸い込む仕組みで、吸込口の向きを上下に変えることも可能。ただし、パイプ部分が棚やエアコンにガンガン当たりがちで、実用度はあまり高くなかった

布団ツールは、吸込口の両端まで細長い溝が設けられ、布が吸い込まれるのを防ぎ、ゴミだけを効率よく除去できる設計。振動によってダニやホコリを浮かせる「たたき」機能は備わっていません。また、布団の上で使うと本体のダストカップ部分が邪魔になってスムーズに動かしづらいため、扱いにくく感じました。

「布団ツール」。たたき機能はなく、幅広で細長いノズルによって布の吸込みを抑えながらゴミを取り除く仕組み

優秀と感じたのは、上位モデル(S30)のみ付属する「ミニモーターヘッド」。カーペットの繊維に絡まったゴミまで強力にかき出すツールで、ペットの抜け毛掃除に最適とのこと。ですが筆者はダイソンのコードレスクリーナー「Cyclone V10」で付属の布団ツールが優秀だったことを思い出し、試しに布団で使ってみました。するとダストカップに細かい塵がどんどんたまっていき、吸引力×ヘッドの優秀さを実感。ダイソン「Cyclone V10」以来の感動でした。