その一方で、私は今回、ジツは密かに次のような貴重な気づきも得ている。「FE 24-105mm F4 G OSSとFE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSSがあれば、24mmから400mmまでたったの2本で済んじゃうじゃん!!」 このシンプルな組み合わせには、どういうワケか今まで思いが及んでいなかったのだけど、これぞまさしくα7 IIIを最大限に活かすための理想のコンビじゃね!? 

  • G MASTERシリーズの望遠ズームレンズ「FE 100-400mm F4.5-5.6 GM OSS」。実売価格は税込30万円前後

α7 IIIの戦略的な価格に救われての「なんとかかんとか余力を見いだしてのレンズ購入計画」ではある。α7R IIIを購入していたら、レンズの追加購入など(予算的に)おぼつかなかったに違いない。いやー、ここにきてやっとEマウントフルサイズαと歩むべき道が見えてきた気がするなぁー。α7 IIIを手に入れたことは、やっぱり正解だったのだ。

とかナンとかいいながら、1インチやマイクロフォーザーズの便利さも捨てられないまま(捨てる気、毛頭ナシ!)なんだけどね。やっぱり今は適材適所の時代……気になるカメラやレンズを買い続けるためには、このイイワケ(でもそれが現実)を念仏のように唱え続け、周囲の“雑音”をシャットアウトするしかないようですな。いやはやナンともツラい(楽しい)世の中になったものですなぁー。アナタも一緒に、どお?

  • AEブラケットは、おおむね8コマ/秒程度のスピードで行われるため、その撮影にストレスは皆無。便利に活用できる(FE 24-105mm F4 G OSS使用、ISO100、1/640秒、F8.0、-0.7補正)

  • ただ単に「解像しています」だけなのではなく、描写そのものにそこはかとなく余裕を感じさせるのがフルサイズならでは。ワタシ個人は、まったくもってフルサイズ至上主義などではないのだけど、フルサイズではより小さなセンサーの仕上がりとは違うものが確実に得られると思っている(FE 24-105mm F4 G OSS使用、ISO400、1/160秒、F8.0、-1.3補正)

  • α7 IIIの24MPとFE 24-105mm F4 G OSSのコンビによるきわめて精細な仕上がり。ひまわりの上でせっせと働くアリンコ先輩の姿もバッチリだ。f5.6に絞っての撮影だけれど、ご覧のとおり被写界深度は浅い。厳密なピント合わせが達成されてこその精細な描写であることはいうまでもないワケである(FE 24-105mm F4 G OSS使用、ISO100、1/640秒、F5.6)

  • FE 24-240mm F3.5-6.3 OSSの最短撮影距離は0.5~0.8m。最短時の描写も安定している印象だ。ただし、AFの動作はさほど俊敏であるとはいえず、動体を撮ること自体に明確な不便は感じずも、例えばα9に装着した場合はAF追従の最高コマ速が15コマ/秒にとどまる(通常は最高20コマ/秒)という足枷を与えることも。ただ、α7 III使用時にそのような制限は生じない(FE 24-240mm F3.5-6.3 OSS使用、ISO160、1/250秒、F6.3、-0.7補正)

  • このカットはFE 70-200mm F2.8 GM OSSで撮影。合焦部分の緻密な再現はもちろんのこと、デリケートな明暗描写を含めた全体印象の素晴らしさは特筆もの。F2.8開放でこれですもの。ハンパないっす(FE 70-200mm F2.8 GM OSS使用、ISO4000、1/2000秒、F2.8)