いま人気のフルサイズミラーレスカメラといえば、ソニー「α7 III」が筆頭に挙がります。高精細と広ダイナミックレンジ、快速AF、高速連写といったワンランク上の性能を小型軽量ボディに凝縮した逸品です。
そんな至れり尽くせりのカメラに似合う標準ズームはどれか? キットに付属するレンズで満足できるだろうか? といった悩みを解決するために、フルサイズ対応のEマウント標準ズームレンズ4本を比較してみることにしました。前回の外観編に続き、今回は注目の実写編をお伝えしましょう。
まずは自由作例でレンズの魅力をチェック
今回選んだレンズは、ソニーの「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」(SEL2870)、タムロンの「28-75mm F/2.8 Di III RXD」(Model A036)、ソニーの「FE 24-105mm F4 G OSS」(SEL24105G)、ソニーの「FE 24-70mm F2.8 GM」(SEL2470GM)の4本です。
ソニー「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」(SEL2870)
タムロン「28-75mm F/2.8 Di III RXD」(Model A036)
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タムロン「28-75mm F/2.8 Di III RXD」(Model A036)は、ズーム全域でF2.8通しの明るさと、重量550gの携帯性を兼ね備えた人気レンズ。実売価格は税込94,500円前後
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28-75mm F/2.8 Di III RXDで撮影。髪の毛までシャープに解像し、ピント面から前後に向かって滑らかなボケが生じています。サードパーティ製品ながら、ファストハイブリッドAFや瞳AF、DMF、レンズ補正といったカメラ側の機能にもしっかり対応しています
ソニー「FE 24-105mm F4 G OSS」(SEL24105G)
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ソニー「FE 24-105mm F4 G OSS」(SEL24105G)は、ほかのレンズに比べてテレ端の焦点距離の長さが魅力の標準ズーム。発売から売れ行きは好調で、いまのところ品薄状態が続いています。実売価格は税込161,000円前後
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FE 24-105mm F4 G OSSで撮影。AFの駆動には、DDSSM(ダイレクトドライブSSM)を採用。接写や薄暗い場所といった、一般的にはAFが遅くなりがちなシーンでも、ストレスなく軽快にピントが合います