米Googleは7月17日 (現地時間)、AndroidとiOSアプリ版の「Googleアシスタント」に、ユーザーに関するアップデート情報をビジュアルスナップショット形式で提供する機能を追加した。同日よりロールアウトがスタートしている。

Google NowがAndroidのデジタルアシスタントとして統合されていた頃、Google Nowはユーザーの行動を推測して、ユーザーが必要とすると思われる情報をカードにまとめて提供していた。Googleアシスタントには同様の機能がなく、Androidのアシスタント機能がGoogleアシスタントに移行した際、AndroidユーザーからGoogle Nowのプロアクティブなアシスタント情報を簡単に利用できなくなったことを惜しむ声が上がった。

パーソナルアップデートは、GoogleカレンダーやGmail、Googleマップなどを通じてユーザーがGoogleに提供している情報、Googleアシスタントとの最近のやり取り、時間や場所などから、Googleアシスタントがキュレーションして提供する。例えば、いつも通勤している時間に車に乗ると会社までの経路や交通情報、到着までの時間などを見てすぐに把握できるようにまとめたカードが先頭に表示される。ユーザーが利用しているGoogleのサービスで異なるが、リマインダー、映画の予約情報、いつもチェックしている株価、支払い日が間近な請求書、配達中の荷物の情報、App Acitonsの提案などが現れる。

ビジュアルスナップショットには、Androidの場合、「OK、Google」と呼びかけたり、ホームボタンを長押してGoogleアシスタントを起動し、右上に置かれたスナップショット・アイコンをタップする。iOSデバイスでは、Googleアシスタント・アプリを開くと、すぐにパーソナルアップデートが表示される。

  • Android版Googleアシスタントに設けられたスナップショット・アイコン

    Androidでは、Googleアシスタントの右上に設けられたスナップショット・アイコンからアクセスする

今後も継続的に、ユーザーにとって便利なアップデート情報や機能をビジュアルスナップショットに追加していくという。例えば、Google KeepやBring!、Any.do、Todoistなどで管理しているメモやリスト、近くのアクティビティ、駐車した場所のリマンダー、パーソナライズした音楽やポッドキャストのおすすめなどの追加を計画しているそうだ。