誰が見ても驚くほどインパクトのあるScreenPadだが、これまでにもASUSは斬新なアイデアを形にした製品を台湾のCOMPUTEXなどの展示会で披露してきた。

ノートPCの天板にディスプレイを搭載した「TAICHI」や、タブレットにスマホが合体する「PadFone」など実際に発売したものもあるが、あまりにも先鋭的すぎたのか発売には至らなかったものもある。

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だが、今回のScreenPadはそうした「一発屋」で終わる存在ではないという。その根拠は、ScreenPadがWindows 10標準のアプリの仕組みを使っている点にある。

もしサブ画面の仕組みがASUS独自のもので、用意されたアプリしか使えない仕様だとしたら、それ以上の広がりは生まれないはずだ。だがASUSは、ScreenPadの開発者向けキットを2018年内に提供し、広く一般にアプリ開発を促していくという。

また、そのアプリはWindows 10標準のストアで配布できるもので、無償はもちろん有償による販売もできるという。つまりASUSは、ScreenPadをノートPCの新機能として搭載するにとどまらず、世界中のプレイヤーが参入できるプラットフォームを立ち上げようというわけだ。

この動きを盛り上げていくためには、ASUSが今後もScreenPad搭載製品を拡大し、アプリ開発者を支援していく必要もあり、課題は多い。だが、コモディティ化が進んでいるといわれるPC製品において、それを打ち破る動きとして注目したい。