説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『一度も「ホーム」アプリを使ったことがありません!?』という質問に答えます。

***

iOS 10のとき登場した『ホーム』は、iPhoneから家電/ホームセキュリティ機器を遠隔操作するためのアプリです。iOS 8から対応が始まった家電制御用フレームワーク「HomeKit」に対応しており、HomeKit対応機器をまとめて管理することができます。『ホーム』登場以前は製品/メーカー別に用意されたアプリを利用しなければなりませんでしたが、今後は『ホーム』アプリひとつあれば対応できます。

販売中のHomeKit対応製品は、AppleのWEBサイトに掲載されています。『ホーム』アプリのトップ画面下にある「ホームアクセサリについての詳しい情報」照をタップすればSafariが起動し、照明、スイッチ、コンセント、サーモスタットに換気扇……などなど、いろいろな種類の家電/ホームセキュリティ製品を確認できます。

しかし、ここ日本においてHomeKit対応製品は一般的とはいえない状況です。通販サイトで「HomeKit」というキーワードで検索してみると、「スマート○○」と銘打ったコンセントや照明器具がヒットしますが、種類は少なくその大半は海外メーカー製です。残念ながら、2018年5月現在日本の大手家電メーカーによるHomeKit対応製品は見当たりません。

コントロールする家電製品がなければ『ホーム』アプリの使い途はなく、ただホーム画面に存在するだけですが、日本での発売も見込まれるスマートスピーカー「HomePod」の各種設定は『ホーム』アプリで行うことになっています。アンインストールしたとしても回復するストレージサイズは1.9メガバイトですし、そのままにしておいていいのではないでしょうか。

  • 『ホーム』アプリはHomeKit対応製品の操作や管理に利用します