米Appleが5月1日(現地時間)に発表した2018年度第2四半期(2018年1月~3月)決算は、売上高と利益が3月期の過去最高になった。iPhoneの販売台数はアナリストの予測とほぼ同じだったが、サービスやウエアラブル (Apple Watch、AirPods)が大きく売上高を伸ばした。

1〜3月期は、1月に米国でスマートスピーカー「HomePod」を発売、また「Logic Pro X」のアップデートをリリースした。そして3月、Apple Watch用バンドに春の新色および新スタイルを追加、教育をテーマにしたイベントでApple Pencilをサポートする新しい「iPad」を発表した。

1〜3月期の売上高は611億3700万ドルで、前年同期比16%増。純利益は138億2200万ドルで同25%増、希薄化調整後の1株利益は2.73ドル。アナリストの予想平均は売上高608億ドル、1株利益2.67ドルだった。

以下は3月期の製品カテゴリー別の販売台数と売上高(増減は前年同期比)。「その他の製品」は、AirPods、Apple TV、Apple Watch、Beats製品、HomePod、iPod touch、Appleブランドのアクセサリなどを含む。

  • iPhone:販売台数5221万7000台(3%増)、売上高380億3200万ドル(14%増)
  • iPad:販売台数911万3000台(2%増)、売上高41億1300万ドル(6%増)
  • Mac:販売台数407万8000台(3%減)、売上高58億4800万ドル(0%)
  • サービス:売上高91億9000万ドル(31%増)
  • その他の製品:売上高39億5400万ドル(38%増)

iPhoneのASP (平均販売価格)は728ドル。昨年10〜12月期の796ドルから下がったが、前期に続いて3月期も「iPhone X」がベストセラーモデルだった。ウエアラブル製品は売上高が前年同期から50%近い増加。過去最高を更新し続けるサービスの売上高が全体の15%に達した。

  • 順調だった「iPhone X」

    「3月期のそれぞれの週で、他のiPhoneよりiPhone Xが選ばれた」とTim Cook氏

地域別の売上高は、ほとんどの地域で第2四半期の最高となったが、中でも前年同期比21%増の中国、そして22%増の日本が好調だった。中国では上海と北京の公共交通機関でApple Payを利用できるようになり、サービス売上が伸びている。

2018年4〜6月期については、市場予測の売上高516億ドルに対して、売上高515億〜535億ドルというガイダンスを示した。