楽天とビックカメラが4月11日から、家電領域における新サービスを共同で開始することを発表しました。都内で開かれた説明会では、オンラインとオフラインの垣根を越えた利便性の高い新サービスについて紹介されました。

4月11日10時からサービスを開始した「楽天ビック」は、楽天市場の中に新設された家電ECサイト。楽天ビックの特徴は「オンラインとオフラインの連携」「設置・配送」「オリジナル商品」の3つです。

  • 「楽天ビック」記者説明会

    オンラインとオフラインでサービスの向上を目指します

商品在庫を確認

楽天ビックのサイトでは、ビックカメラの実店舗(計45店舗)における商品の在庫情報を確認できます。

試しに、楽天ビックのサイトでパナソニックのドライヤーをチェックしてみましょう。楽天ビックのサイトを見ると、下部に「在庫のあるビックカメラ店舗を探す」というボタンが表示されます。

  • 「楽天ビック」記者説明会

    楽天ビックの商品ページ。下のほうに「在庫のあるビックカメラ店舗を探す」があります

このボタンをクリックすると、ビックカメラ実店舗の在庫状況を確認できます。購入するときだけでなく、展示の有無も確認できるので、実際に商品を見たいときも便利です。将来的には楽天ビックで取り置きをして、ビックカメラ店舗で受け取れるサービスの提供も予定しています。

  • 「楽天ビック」記者説明会

    急いでいるときは直接、在庫のある店舗へ買いにいけます

楽天ポイントに対応

加えて、ビックカメラの実店舗47店舗で、楽天ポイントカードを導入します。ユーザーが商品を購入するとき、楽天スーパーポイントかビックポイントのどちらかを選んで貯められます。今後、6月中旬には、楽天ポイントによる支払いも可能にする予定です。

  • 「楽天ビック」記者説明会

    楽天ポイントは基本5%です

配送設置もスムーズに

楽天ビックでは、家電の購入から設置工事までをスムーズに依頼できるよう、サイトを構築していきます。

「設置工事などでは、配送・設置の日付や時間を指定できないという点を解消し、ビックカメラ店頭のサービスと同等の日時指定を実現していく考えです」(ビックカメラ常務執行役員 EC事業本部長の秋保徹氏)とのことなので、今後エアコンなどの設置工事が必要な家電が購入しやすくなりそうです。

2018年の夏をめどに、午後3時までに注文すれば東京23区内へ即日配送するサービスの実現を予定しています。さらに「まだ話し合いの段階」とはいうものの、楽天市場で扱う「楽天ビック」以外の商品の配送も扱えるように検討中なので、ますます便利になりそうです。

  • 「楽天ビック」記者説明会

    冷蔵庫やエアコンなど設置工事な必要な製品も扱います

オリジナル商品の開発にも意欲的

楽天ビックで扱うアイテム数は60万アイテム。ビックカメラドットコムと比較すると、酒類を中心とした非家電の一部は、現在のところ楽天ビックでの扱いはありません。

今後、楽天の会員データと、ビックカメラの会員データそれぞれを活用した独自製品の開発などでも協力していく方針です。まず第一弾として、ビックカメラグループ専売モデルのVRヘッドマウントディスプレイを、楽天ビックで先行販売します。

  • 「楽天ビック」記者説明会

    今後ビッグデータを生かした商品が登場予定

今だと楽天ビックのほうが安い商品も

4月11日からセール中ということもあって、楽天ビックとビックカメラドットコムでは、楽天ビックのほうがオトクに買える商品も。ポイント付与率の違いなどもあり、楽天ビックとビックカメラドットコムの価格を「今後そろえるかどうかは、未定」(ビックカメラ広報)とのことなので、しばらくは両方のサイトを比較するとよさそうです。

そのほか、楽天ビックのオープンを記念して、「楽天ビック グランドオープン祭り」、事前に楽天ビックにエントリーしてからビックカメラ店舗で楽天ポイントカードを提示して購入すると楽天ポイント最大10%を付与するキャンペーンなども実施中です。

  • 「楽天ビック」記者説明会
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