P-TOUCH CUBEは、2016年10月に現行モデルが発売されました。この初号機、開発コンセプトは「まったく新しいラベルライター」。実際、「ラベルライターなのに液晶画面もキーボードもない」という外観、スマートフォンとの連携が前提で、ラベルを専用アプリ上で作成してライター側(プリンター側)は出力するだけというスタイルは、業界の常識を覆す、まったく新しい形態でした。

この方向性はユーザーに高い満足度をもたらし、ブラザー販売の調査では実に「96.5%のユーザーが満足と回答した」とのこと。

とはいえ、ユーザーからの声の中には、より使いやすく、より汎用性の高いラベルプリンターを求める声も。特に多かったのが「もっと広いラベル幅を使いたい」というものだったそうです。

新製品では、この声に応えるためにラベル幅を広げ、さらに広がったスペースを有効活用すべく、専用アプリ「P-touch Design&Print」のテンプレートも拡充しました。具体的には、従来の「整理収納」「書類整理」「ネーミング」「ギフトラッピング」の4つに加え、新たに「ショップラベル」と「シェアラベル」の2つを追加しています。

  • ブラザー、P-TOUCH CUBE発表会

    専用アプリには、新たに「ショップラベル」と「シェアラベル」の2つのテンプレートを追加

ショップラベルは、個人経営の小売店や飲食店、美容サロンなどでの利用を想定したテンプレート。文字だけでなく、お店ロゴや画像を使ったり、文字の向きを縦横変更して、よりお洒落なデザインのラベルが作れます。

個人店舗では、お洒落なラベルやシールを作ろうにも、外部の印刷所に依頼するのはなかなか難しく、個人の操作で1枚だけの印刷から可能な点は喜ばれそうです。PT-P710BTでは69種類のフォントを搭載し、OS標準のフォントも利用可能。お店の雰囲気に合ったラベルが作れます。

  • ブラザー、P-TOUCH CUBE発表会

    ショップラベルは、個人経営の小売店や飲食店で使いやすいテンプレート