シェアラベルは、オンラインストレージサービスの「Dropbox」と連携し、スマートフォンで生成したQRコードを他のユーザーと共有する機能です。URLはもちろん、画像や動画をQRコードに紐付け、QRコードを作成したユーザー以外も、これらを参照できるようにします。
と、これだけの説明ではちょっと分かりにくいかもしれません。
例えば、家電製品の使い方など、取扱説明書をみる機会が多いとき、取扱説明書のURLをQRコードラベルにして家電製品に貼っておきます。ユーザーは、そのQRコードをスマートフォンで読み取るだけで、説明書を探さなくてもその場で素早く確認できます。発表会では、プリンタートナーにQRコードを貼った例も展示されていました。
このほか、カフェのテイクアウト商品に、レシピ動画にアクセスできるQRコードを貼り付けたり、美容室で販売するシャンプーやトリートメントに使い方動画のQRコードを貼り付け、自宅でも再現性の高いスタイリングが可能になるといった使い方も提案しています。
今回のPT-P710BTには、テレビ東京の番組「TVチャンピオン」で実施された文房具通選手権で3連続優勝して「文具王」の名を持つ、高畑正幸氏が監修として開発に参加。発表会でも壇上に登り、「シェアラベルが新しいラベル文化の創造につながる」と力説しました。
会場では、くじ引き付きQRコードを貼り付けた焼き菓子が配られました。QRコードをスマートフォンで読み込むと、文具王・高畑氏の動画が再生され、当たりかどうか分かる仕組みです。
手が込んでいるように見えながら、実際はPT-P710BTと本体さえあればその場ですぐに作れる機動力の高さは、個人ユーザーだけでなくスモールオフィスやスモールビジネスを展開するユーザーにとっても大きな魅力を持った、ポテンシャルの高い製品といえるでしょう。