ブラザーの「P-TOUCH CUBE」は、スマートフォン"専用"のラベルライター。2016年10月下旬の発売以来、品薄が続いているショップも多いそうだ。

ラベルライターといえば、本体に小さいキーボードとモノクロ液晶を備えたものをイメージする人が多いだろう。だがこのP-TOUCH CUBE(PT-P300BT)には、キーボードがなければ液晶もない。本来あるはずの「ラベル作成」部分を、全部スマートフォン(の専用アプリ)に任せているのだ。スマートフォンとペアで使うことを前提としたP-TOUCH CUBE、どんなものか探っていこう。

P-TOUCH CUBE(PT-P300BT)

■P-TOUCH CUBEの主な仕様 [型番] PT-P300BT [印刷方式] 熱転写方式 [印刷ヘッド] 180dpi [無線仕様] IBluetooth 2.1 [電源] 単4形乾電池×6本、またはACアダプタ(別売り) [サイズ/重量] 約W115×D61×H115mm / 約380g [店頭予想価格(税別)] 6,000円

ぱっと見は無骨な四角い箱。ホワイト一色で清潔なイメージだ。大きさは縦横が115mmで奥行きが61mm。とてもラベルライターとは思えず、外見はシンプルの一言。スマートフォンとの連携には、ワイヤレス接続としてBluetooth 2.1を利用する。

きょう体はホワイトで統一。突起物もないシンプルなデザインで、サイドには「P-TOCH CUBE」のロゴがプリントされている

反対サイドには、セットしているラベル用テープを確認する窓が設けられている。上面の黒い点は、ワイヤレス接続時の状態を示すLEDランプ

正面にはテープ排出口とテープカッター、背面には電源ボタンとACアダプタ用の差込口がある。背面にはQRコードを記載したシールが貼ってあり、これをスマートフォンのQRコード認識アプリで読み込むと、専用アプリ「P-touch Design&Print」のインストールページに飛ぶ(アップルのApp Store、またはGoogle Play ストア)。

正面にはテープ排出口とテープカッター。上部を押すことでテープがカットされる

背面には電源スイッチとACアダプタの接続口。ACアダプタは別売りだ

底面には本体が動かないようゴム足が装着されている

両側のサイドカバーは、▼の部分を軽く押して外す。「P-TOUCH CUBE」ロゴ側のカバーを外すと、単4形乾電池×6本をセットするスペースがある。P-TOUCH CUBEはオートパワーオフ機能を搭載するので、電池使用時は無操作状態が約10分続くと電源がオフに。ACアダプタ使用時は、約24時間後に自動電源オフだ。

乾電池の収納部。頻繁にラベル印刷するなら、ニッケル水素充電池か、別売のACアダプタを使うほうが経済的

反対側(「brother」ロゴ側)のパネルを外すと、ラベルテープをセットするスペースがある。使用できるのはTZe規格のテープカセット。3.5mm、6mm、9mm、12mmのテープ幅に対応する。ほとんどがラミネート仕様なので、汚れやこすれに強い。P-TOUCH CUBEのパッケージにはサンプルテープとして、文字が黒で下地が白のテープと、文字が白で下地がサテンゴールドのテープが付属する。テープ交換は手動だが簡単だ。

「brother」ロゴ側のカバーを外すとテープ収納部が出現。カバーを外すとストッパーがかかり、テープカッターが押し込めなくなる。緑色の部分はテープカッターとテープストッパー