ライバルはあくまで大手

加盟店側としては待ちの状態。逆に本部側のやるべきことは盛りだくさんだ。たとえば、FIT&GOのオプションサービスに「パーソナルトレーナー」があるが、人材の確保や教育をどうしていくかも考えねばならない。「教育部門は必要。そこはやりたい。外部連携は特定のところだけで連携することは考えていない」(茂氏)という。

個人的にトレーナーの存在は非常に重要だと認識している。そして、トレーナーの確保と活用こそ最大の課題ではないかと思っている。トレーニングルームは、会員を募るための必要最低限にすぎない。運営をしていく上で、会員を逃さないためにも、フィットネスの効果が体感でき、楽しさがあってこそ、人は会員であり続けるはずだ。その際"トレーナー"の存在は大きい。

トレーナーがいれば会員との個別にコミュニケーションをとることができるし、他の大手フィットネスが提供する様々なイベントプログラムを実施することも可能になっていく。

料金面を見ても、FIT&GOの月額会費は7,900円(税別、以下同)、ビジター会員は1日3,000円、その他パーソナルトレーナー30分3,000円~などとなっており、それなりにかかる印象だ。ライバルとなるのはあくまでフィットネス大手であると思われ、そこと遜色のない料金・サービスを提供できなければ、事業としての広がりは厳しいのではないだろうか。

  • 月額会費は7,900円から

今回、ファミリーマートはフィットネスチェーンなどと手を組んではいない。あくまで自前で事業を進めようとしている。ビジネスとして成功させるには、もはやフィットネスチェーンを作り上げる勢いが必要であり、相当な覚悟が求められるようにも思われる。これから先に向けて、やるべきことは山積していると見るべきではないだろうか。