Apple Watchに関して、もう1点期待していることは、リアルな場との連携強化だ。2017年にリリースされたwatchOS 4では、NFCとBluetoothを活用して、フィットネスジムに設置されているマシンとApple Watchを連携させ、データを取得することができるAPI「GymKit」を搭載した。

  • フィットネスマシンと連携するためのAPI「GymKit」

Apple Watchがこれまで強化していたフィットネス機能で、エクササイズを行う「ジム」という空間での「体験」にまつわる問題を解決するため、Apple Watchをマシンにタップするというシンプルなインターフェイスを採用した。

iPhone以上に「ともにある」という状態が長くなっていくApple Watchを活用し、こうした生活や仕事の現場で体験上の問題を解決していく取り組みは、2018年のApple Watch発展における注目すべきポイントとなっていくだろう。

そのために用いられる技術は、NFCやBluetooth、セルラー、GPSといった通信やセンサー類、そしてApple Watch内で処理することができる機械学習モデルであり、インターフェイスとしてはNFCのタップやBluetoothの近距離通信、そして声による操作すなわちSiriとなるはずだ。

(続く)

松村太郎(まつむらたろう)
1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科修士課程修了。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「LinkedInスタートブック」(日経BP刊)、「スマートフォン新時代」(NTT出版刊)、「ソーシャルラーニング入門」(日経BP刊)など。ウェブサイトはこちら / Twitter @taromatsumura