イヤホンやヘッドホンなど、ポータブルオーディオの関連製品が集まる祭典「ポタフェス2017 WINTER」が、12月16日・17日に東京・秋葉原で開催されました。
ポタフェスは「ポータブルオーディオフェスティバル」の通称で、主催はポータブルオーディオ専門店「e☆イヤホン」。音にこだわるマニアはもちろん、スマホや音楽プレーヤーに標準で付属するイヤホンに物足りなさを感じているユーザーには見逃せない催しです。
今回は過去最大となる194ブランドが出展。国内外のメーカーがブースを構えていましたが、相変わらず中国系や台湾系の元気の良さが目立ちます。外国人の来場者も多いようで、取材中には周囲で英語や中国語での会話が頻繁に交わされていました。
この記事では、今回のポタフェスで特に目を引いたブースを紹介します。
サーモス: 魔法瓶の技術でイヤホン開発
まずはサーモスのブースから。サーモスでは、魔法瓶で培った真空技術により、余計な振動を極限まで抑える「真空エンクロージャー」技術採用のスピーカー「MSA-380S」を、「VECLOS」のブランドで12月1日に発売しています。
ブースではこのMSA-380Sに加え、USB DACを搭載してハイレゾの再生に対応するモデルも参考出品。52mmのフルレンジスピーカーや角度調整できるチルトスタンドなど、ぱっと見た印象はMSA-380Sと似ていますが、きょう体に指紋のつきにくいヘアライン加工を採用するなど、デザインも差別化しています。価格未定で2018年春頃に発売予定とのこと。
真空エンクロージャーを採用したVECLOSのイヤホンやヘッドホンも展示していました。イヤホンはステンレス製とチタン製のそれぞれに上位と下位のモデルを用意。都合4モデルの展開となります。ステンレスとチタンはユニット部が共通で、ハウジング部分の素材が異なるとのこと。上位と下位ではドライバー性能が異なり、上位のほうがより繊細で伸びのいい音になっています。ヘッドホンはデザインモックの展示でした。
STAX: 「イヤースピーカー」のポータブル版
続いて目に留まったのが、完実電気のブースの一画に入っていたSTAX。今回のポタフェスでは、「SRS-002 ポータブルモデルシステム」におけるイヤースピーカー部「SR-002」のイヤーピースを改良した開発段階のモデルを展示。完全に密閉したフラットなAタイプと、小さな穴を設けて音の伸びを良くした少し弓なり型のBタイプの2種類で、どちらがどのように良いと感じたか、試聴した人にアンケートを行っていました。