腕時計にしか見えないスマートウォッチが欲しい。そんな人に注目してほしいのが、ソニーの「wena wrist(ウェナリスト)」。腕時計のバンド部分がスマートウォッチ本体になっており、時計のヘッド部を愛用のものに付け替えて使うこともできます。12月7日、ますます薄くなった第二世代のwena wristが発表され、予約受付を開始しています。

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    電子マネー機能やスマーウォッチ機能を内蔵する「wena wrist」

高級感のある「pro」とスポーティな「active」

新モデルは高級腕時計のスタイルに近いデザインの「wena wrist pro(以下、pro)」と、ガジェット的な要素を加えてスポーティに仕上げた「wena wrist active(以下、active)」の2種類。7月に発表済みのレザーバンドのデザインを採用する「wena wrist leather(以下、leather)」と合わせ、ラインナップは大きく3タイプにわかれます。

また、proとactiveに適したデザインのヘッド部として、機械式の「wena wrist Mechanical head(以下、Mechanical head)」と、太陽電池式の「wena wrist Solar head(以下、Solar head)」も発売します。

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    proとMechanical headの組み合わせ

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    activeとSolar headのクロノグラフ

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  • Mechanical headとSolar headのラインナップ

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    7月に発表済みのleatherは伝統的なレザーバンドのデザイン

そもそもwena wristとは?

wena wristは、ソニーの新規事業創出プログラムから誕生した新しいプロダクトです。wena事業室の對馬哲平 統括課長は、wena wristを提案したことでなんと入社一年目で社内起業家として認められ、現在もwena wristを推進しています。

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    proとMechanical headの組み合わせを装着したwena事業室 統括課長の對馬哲平氏

對馬氏の掲げる「商品作りではなく作品作り」という理念のもと、情緒的価値を持つ腕時計と、機能的価値を持つスマートウォッチを、世の中に受け入れられるデザインで融合するべく取り組んでいます。

商品名の「wena」は、理想とする「wear electronics naturally(エレクトロニクスの自然な装着)」の頭文字。proはこの理想に向けた本流の製品で、activeとleatherは同じ理想に別のアプローチを加えたものという位置付けです。

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    wena wristの新製品は「エレクトロニクスの自然な装着」という理想に向けた、3つのアプローチから生まれたとのこと。また、今後新たにaccessaryシリーズの展開を予定しているそうです

主な機能は「通知」「電子マネー」「活動ログ」

wena wristのスマートウォッチとしての機能は、通知、電子マネー、活動ログの大きく3つの機能に絞り込まれています。

これらは2015年に登場した初代モデルから搭載していますが、このうち通知機能は今回大きく進化しました。初代モデルでは振動やLEDが7色に光ることでスマートフォンへの着信を通知していましたが、今回は横長の有機ELディスプレイを搭載。こちらにメッセージの発信者や内容、電池残量や電子マネーの残高などを表示します。

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    proの有機ELディスプレイはバンド部分に搭載しています。電話の着信時には発信者の名前が表示されます

電子マネーはFelicaに対応します (ただしSuicaには非対応です)。電子決済端末に手首をかざすだけで支払えるので、ランニングの際に財布やスマートフォンを持たずに家を出てもドリンクを買えるのが便利そう!

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    Felica利用イメージ。電子決済端末に手首をかざすだけのお手軽さ

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    activeの有機ELディスプレイはバックル部分に搭載しています