今回のApple Watch Series 3は、筆者にとって、先日のスペシャルイベントで発表された製品の中で3つ目となるレビューだ。
Apple Watchを身につけるようになって、これまでに筆者の体重は17kg以上落ちた。決して急速に痩せてきたわけではないのだが、日々少しでも多く歩いてリングを完成させるよう心がけてきたし、エクササイズのリングを閉じるべく、短時間の運動を取り入れるようになった。Apple Watchで痩せたという人は多いし、必ずしも珍しい話ではないかもしれない。ただ10年かけてまったく痩せられなかった筆者が、Apple Watchがある日常によって、成果を出せるようになってきたことは、個人的には非常にインパクトのある変化だった。
習慣を変えることの重要性、そして継続することがいかに効果的であるかが分かる2年半を過ごしてきた。Apple Watch Series 3は、より健康的であることとともに、我々の日常の習慣を変える可能性を秘めている。
Apple Watch Series 3は、Series 2と同じ外見のケースに、70%高速化したデュアルコアプロセッサ「S3」、ワイヤレス通信をより高速に省電力化する「W2」チップ、そして単体での高度変化を記録することができる気圧高度計の内蔵など、GPSを搭載したSeries 2から、ハードウェア面での更なる進化を遂げた。
高速化されたプロセッサの効用は、設定を終えてすぐに感じることができる。あらゆる操作やアプリの起動が体感できるほど高速化されており、画面遷移にもたつきがなくなった。watchOS 4で利用するなら、Apple Watch Series 3の高速なプロセッサとの組み合わせが快適だ。
Apple Watchのセルラー対応にあたり、eSIMの内蔵や、ディスプレイ部分をアンテナとして活用するといった工夫が施されるなど、目に見えない部分での刷新が進んでいるが、外から見ると、38mm、そして42mmのケースに変わりはない。ラインアップは、軽量のアルミニウムケース、Nikeバンドと組み合わせたNikeモデル、高級感あるステンレススチール、これにHermèsのレザーバンドを組み合わせたHermèsモデル、そしてセラミックを採用したEditionモデルが用意された。新色はアルミニウムケースに登場したゴールドモデル、そしてEditionモデルに登場したグレーだ。
セルラーモデルである証は、サイドにあるデジタルクラウンが赤く塗られていること。セラミックのホワイトモデルに赤いデジタルクラウンの組み合わせは、日本の国旗のようなイメージになって、オリンピックを迎えるにあたり、面白い選択肢となるだろう。