RightMark Multi-Thread Memory Test 1.1(グラフ36~37)

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今回は内部解析には踏み込まないが、4chのメモリ帯域がちゃんと有効に使われているかを確認しておきたいと思う。グラフ36がReadであるが、意外なことにThreadripper 1950XはRyzen 7 1800Xよりも劣る。ところが面白いのは、Threadripper 1920Xだと4thread以上で急にスコアが伸びており、i9-7900Xの55GB/secには及ばないものの、40GB/sec近い帯域を記録している。

この理由は、RMMAの側にありそうだ。RMMAは最大8Threadまでしか動作しないが、この範囲だとどうも片方のダイしか利用してくれず、事実上2chのメモリで動作しているのがThreadripper 1950Xの結果だ。

ところが、なぜかThreadripper 1920Xでは4thread以上だと両方のコアにうまく分散されるようで、その結果が40GB/secということなのだろう。このあたり、Memory Mode(Local/Distributed)の関連もあるので、完全版できちんと解明したいと思う。

同様にWrite(グラフ37)も似た傾向にあるのだが、違うのはThreadripper 1950Xの場合でも性能が大きく伸びていることだ。まさかダイのRevision違いでこんなに性能が上がったとも思いにくいのだが、このあたりも追って解明したいと思う。