DxO OpticsPro 11(グラフ5)

DxO Labs
http://www.dxo.com/jp/photography/dxo-optics-pro/dxo-optics-pro-win-confirmation-jp

RAW画像の現像は? ということで、DxO OpticsProの結果がグラフ5である。ベンチマーク手順はこちらに順ずる。

ただ前回の結果について、Olympus E-5M(16MPixel)くらいではそんなに性能差が出ないという指摘を頂いたので、今回はこれにSONY α7R II(42MPixel)のRawデータも追加して、両方で比較を行ってみた。ちなみにα7R IIの撮影データは林佑樹先生に提供いただいたものである。

というわけで結果がグラフ5。処理速度がどんなに急いでも1枚/秒を下回っているので、素直に1枚あたりの所要時間とさせていただいた。そのため、このグラフは「横棒が長いほど遅い」となる。

とりあえずRyzen 7 1800Xが一番遅いのは当然として、Threadripperでも思ったほどの性能が出ていない。何故だろう? と思ったが、理由は簡単でThreadをフルに使い切っていなかったから(Photo37,38)。

Photo37:Threadripper 1950Xの場合、32Threadのうち、本格的に仕事をしているのは半分の16Thread程度。これは性能が出なくても仕方ない

Photo38:Threadripper 1920Xだと多少マシで、遊んでいるThreadそのものはそう多くないが、負荷が全体的に低め

ボトルネックがどのあたりにあるのか、までは今回確認していないが、少なくともHDDから読み込んで書き戻しでは駄目らしい。とはいえ、これがボトルネックだとしたら、同じ環境のCore i9-7900Xでも性能が低迷しそうなものであるが、実際にはThreadripperより1枚あたり1秒程度処理が高速なことを考えると、もっと別の要因がありそうな気もする。いずれにせよ、Ryzen 7 1800Xの2倍速! という夢は叶えられなかった。