付属のSpectraアクティブペンは、1,024段階の筆圧検知に対応している。本体はステンレスの削り出しで、ボタンを2個装備。電源として単6形乾電池×1本を使う。Surfaceペンとの違いは上部にボタンがないところだ。Windows 10の「設定」-「デバイス」-「ペンとWindows Ink」から、上部ボタンに機能を割り当てる設定はあるものの、Spectraアクティブペンには上部ボタンがないため利用できない。なお、Surfaceペンをペアリングしたところ、この機能は動作した。

ペンサイズはSurfaceペンとほぼ同等。クリップ部分がプラスチック製なので、折れないように注意

ペンとWindows Inkの設定

Spectraアクティブペンの使い勝手だが、まずデフォルトでインストールされているWindows Inkワークスペースで手書きを試してみる。Windows Inkワークスペースはタスクバーの通知領域に収納されており、クリックすることで「付箋」、「スケッチパッド」、「画面スケッチ」という3種類のアプリが起動できる。機能については以下の通りで、これら3種類は問題なく筆圧検知が機能した。

画面に手書きメモを残すアプリ。ちょっとしたメモなどに

お手軽ペイントソフト。3種類のペンに30種類のパレット(マーカーは6種類)があり、ペンサイズも調整できる。レイヤー機能などはないが、手軽にスケッチを楽しめる

スクリーンキャプチャを行い、そこに手書きで情報を加えるソフト。地図に印を付けたり、写真にメッセージを入れたりするのに向いている

HP Spectre x2で本格的なペイントソフトを使ってみたいという人もいると思うので、いくつかのペイントソフトをインストールして使ってみた。筆圧検知の動作は以下の通りだ。

Fresh Peint

Windowsストアからダウンロードできるアプリ。筆圧検知もしっかりと効く。ペンのほとんどが「筆」なのが特徴。細かい線の強弱を付けるのがちょっと難しいが、水彩画的なタッチの絵を描くのにはよいかも

FireAlpaca、ジャンプPAINT

ともにメディバンペイントをベースにしたペイントソフト。簡単にいうと、FireAlpacaはイラスト向け、ジャンプPAINTはマンガ向けにチューニングされている。どちらも筆圧検知は機能した

CLIP STUDIO PAINT 体験版

体験版で確認。筆圧検知はしっかり機能。軽く触れるだけでもきちんと線が残るので、繊細なタッチを表現できる

Photoshop CC 2017 体験版

Photoshopでも筆圧検知は問題なし。CLIP STUDIO PAINTと同じく、軽く触れるだけで線が残り、繊細なタッチもお手のもの

ペイントツールSAI

デフォルトでは筆圧検知機能は動作しないが、N-trig WinTabドライバを導入することで解決。これはマイクロソフトのサイトからダウンロード可能だ。導入後はきちんと動作するが、ディスプレイ解像度の関係上、インタフェース類が小さく見づらいのが難点

ペイント、ペイント3D

Windows 10の標準ソフトだが、この2種類は筆圧検知には対応していない。N-trig WinTabドライバを導入しても機能しなかった