ひと通り体験した後は、同じDJIのドローンである「Mavic Pro」も操縦してみた。こちらはより本格的で、バッテリーの持ち、速度、飛行可能距離、4Kカメラによる高画質動画撮影など、全般に能力が高い。Sparkのようなジェスチャー機能は搭載していないが、コントローラーでの制御のしやすさはSparkより上といえるだろう。

Mavic Proも体験した。Sparkよりも大型なこともあり、安定性はさらに高くなっている

Mavic Proはスマホと接続したコントローラーを使って操作。スマホ画面上のソフトコントローラーよりも使いやすい

ドローンの見方がきっと変わる

約1時間半の体験会だったが、初心者の藤谷さんが自在に動かせるようになるほど、Sparkの操作は簡単だった。ただ、すべてのドローンと呼ばれるものが位置情報を把握し、自動制御によって安定したホバリングができるわけではないので注意が必要だ (ドローンの定義自体があやふやになっている、というのもあるが)。この自動制御こそが、Sparkの操作を簡単にしてくれる核となっている。

たとえ話を入れると、自動制御の無いドローンを普通の自転車としたとき、自動制御のあるドローンは、勝手にバランスを取ってどんな状態でも倒れることのない自転車のようなもの。自力で自転車に乗れるようになるためには練習が必要だが、同じように、自動制御の無いドローンは使いこなすまでに時間がかかる。

自動制御が優秀なSparkは、その抜群の操作性と安定感を一度体験すると、ドローンそのものの見方も変えてくれること請け合いだ。ドローンを操縦する機会は決して多くはないが、DJIが主催する体験イベントは定期的に行われているので、チャンスがあれば是非体験して欲しい。