説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『「ヘイ、シリ」以外の離れた場所からSiriを起動する方法は?』という質問に答えます。

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「ヘイ、シリ」と声を出すとSiriを呼び出せる機能が、iOS 8からサポートされました。ホームボタンを押さずにSiriを呼び出せるので、料理や洗いものなど手を離せないシチュエーションで役立ちます。使いかたはいろいろ、電話をかけたりメモを残したり、滑舌よく話すよう心がければSiriは即座に反応してくれることでしょう。

しかし、「ヘイ、シリ」で反応しないことがあります。iPhone 6/6 Plus/SE/7/7 Plus以前の機種では、電源を接続していないとこの機能を利用できませんから、まずは利用しているiPhoneのモデル名を確認しましょう。対応モデルでも、『設定』→「Siri」の画面にある「"Hey Siri"を許可」スイッチがオフになっているかもしれません。Siriはインターネットへの接続が必須ですから、通信可能かどうかの確認も必要です。

周囲の雑音・騒音レベルが高いときにも、「ヘイ、シリ」に反応しにくくなります。失敗し続ける場合には、ホームボタンを押し続けてSiriを起動したほうが、かえって時間がかからないかもしれません。

とはいえ、ドライブ中などよそ見できないときには、「ヘイ、シリ」でもないホームボタン長押しでもない方法を検討しなければなりません。

1つ挙げるとすれば、「Siri用のボタン」を装備したBluetoothイヤホン/ヘッドセットの利用です。リモコン部に手をやる必要がありますが、iPhoneのホームボタンを手探りするより確実でしょう。Appleの「AirPods」は、イヤホンをダブルタップするとSiriが起動します。Siri用ボタンと謳われていなくても、通話開始ボタンを押すとSiriが起動するBluetoothイヤホン/ヘッドセットもあります。

自動車のハンドルに取付けられるSiri用リモコンも発売されています。プリンストンの「PIP-SRC」は、直径40mmまでの車のハンドルに取り付けることができ、ボタンを押せば確実にSiriを起動できます。

「ヘイ、シリ」で起動できなくてイライラするという場合には、Siri用リモコンを使うという手もあります