どんな場所にでもスクリーンを投影し、タッチ、スワイプ、ピンチイン・アウト操作など直感的操作が可能なプロジェクター型Android端末「Xperia Touch」が6月24日についに発売されます。ワタシは本製品のようなミライ的デバイスが大好物です!

貸し出し機を試用してから購入をじっくり検討する予定だったのですが、試用を始めて15分で「こりゃヤバイ」と通販サイトで予約しちゃいました。と言うわけで今回は、本製品の魅力を中心にレビューします!

ソニーモバイルコミュニケーションズ「Xperia Touch G1109」。税別149,880円

Android端末としてのパフォーマンスはミドルクラス

まず基本スペックから押さえておきましょう。Xperia Touchは、OSにAndroid 7.0を搭載したバッテリー内蔵型の小型プロジェクターです。ディスプレイの代わりにプロジェクターを搭載したAndroidタブレット的な製品ですね。

約69×134×143 mm/約932gのボディに、ソニー独自の小型単焦点レンズ、反射型液晶ディスプレイデバイス「SXRD(Silicon X-tal Reflective Display)」を搭載しており、約23~80インチの投射画面サイズで、1,366×768ドットの画面を表示可能なポータブル超短焦点プロジェクターに仕上げられています。

1,200mAhのバッテリーを内蔵しており、約1時間の連続駆動が可能ですが、ACアダプタに接続していない間は画面最大輝度が50%に自動調整されます。バッテリー容量はせめてスマホ並みの容量を内蔵してほしかったですね。

本体と壁までの距離が0cmで23インチ、約9cmで40インチ、約18cmで60インチ、約28cmで80インチのサイズで投写できます(画像:ソニーモバイルコミュニケーションズ)

すべての平面を23インチタブレットとして活用可能に!

本製品最大の特徴は最短距離で投写している23インチスクリーンで、タッチ、スワイプ、ピンチイン・アウト操作が可能なこと。本体前面下部にタッチセンサー用赤外線センサーが内蔵されており、最大10点のマルチタッチを、毎秒60フレームでリアルタイムに検出します。ただし、タッチ操作は床に設置、または壁に密着しているときしか機能しません。

もうひとつの特徴は、投影切り替えが自動的に行なわれること。投写窓は前面に用意されており、投写窓を横に向けると床側に、投写窓を上に向けると壁側に投影が開始されます。本体底面にレーザーAFセンサーが内蔵されており、自動的に映像の焦点を合わせるので、設置方法を変えるたびに設定変更する必要はありません。

上が本体前面。前面上部に投写窓、ロゴの下にタッチセンサー用赤外線センサーが内蔵されています

本体上面。上から電源キー、チャットカメラ(有効画素数約1,320万画素)、人感センサー、照度センサー、ボリュームキー、HDMI Inputスイッチキー、NFC、マイクが配置されています。壁に投影しているときのみ(人感センサーが水平を向いているときのみ)、人が2メートル以内に近づくと、自動的にスクリーンを表示します

本体背面。microSDカードスロット、USB Type-C、HDMI Type-D端子が設けられています(両画像:ソニーモバイルコミュニケーションズ)

Xperia Touchのチャットカメラ(有効画素数約1,320万画素)で撮影してみました。裏面照射積層型CMOSイメージセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載しているだけに、チャットだけに使うにはもったいない画質です

ベンチマークソフト「AnTuTu Benchmark」のトータルスコアは82469。「iPhone 7 Plus」や「Galaxy S8+」などの約半分のスコアです。今回ブラウザ、ゲーム、各種アプリなどを使用していて、特に動作速度に不満を感じることはなかったです