本製品のプロジェクター部の明るさは100ルーメン。実際に電源を入れるまでは視認性に不安を感じていましたが、少なくとも23インチサイズで表示しているときは、室内であれば日中や室内光下でも十分な視認性が確保されていました。
ただし投影面の色が濃いとさすがに視認性が大きく低下するので、できるだけ明るく、色の薄い壁、床、テーブルの上で利用したほうがいいです。もし暗く、色の濃い壁、床、テーブルしかないのなら、投影用に画用紙などを用意しましょう。
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焦げ茶色のテーブルの上で、右半分に画用紙を敷いて映像を投写してみました。プロジェクター用スクリーンなどを使わなくても、100円ショップで購入した画用紙を利用するだけでも、視認性を飛躍的に向上させられます |
だいたいのコンテンツは難なく再生! タッチ位置に若干注意
肝心要の操作感はスペックどおりの仕上がりです。遅延はまったく感知できませんし、位置精度も画面全体でずれはありません。「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ」などの音ゲーを違和感なくプレイできるレベルなので、操作性に不満を感じることはないでしょう。
ただし、試用していてタッチ操作に関して2点気になることがありました。Xperia Touchでは10点のマルチタッチに対応していますが、実際にソフトウェアQWERTYキーボードをすべての指でタイピングしようとすると誤入力が多発します。また、人差し指でなく中指で操作しようとすると、誤認識が発生しました。
本製品は、赤外線センサーで映像の投写面の真上をスキャンして指を検知しているのですが、その反応が敏感すぎるために、意図せぬ誤入力が発生しているようです。
部屋を暗くすれば動画鑑賞できる明るさに
なお前述の通り、Xperia Touchは投影面から25cm離すと80インチサイズで投写可能ですが、室内光ではほとんど見えませんでした。基本的に80インチサイズで使用する際には、遮光カーテンを閉めて、室内光を消すことが最低条件と考えたほうがいいでしょう。