Apple Pencilはこれまでと同じ製品が利用できるが、ディスプレイ性能向上のおかげで、こちらも見違えるほど書き味が良くなった。

Apple Pencilはさらに良い書き味に

Appleによると、Apple Pencilのサンプリングレートは240Hz。つまり1秒間に240回、Apple Pencilによる入力を検出しているということだ。しかし今までのディスプレイは60Hzであり、入力4回あたり1回の頻度でしか画面表示が描き換わらなかった。10.5インチiPad Proでは、リフレッシュレートが120Hzに上がったことで、入力2回あたり1回の頻度で描画できるようになり、より紙とペンで書くような感覚を高めることに成功している。

前述の通り、Apple Pencilは、iPad Pro体験の中でも重要な位置を占める。後述のiOS 11でも、画面にApple Pencilでタッチするだけでメモアプリが起動する機能や、スクリーンショットに簡単に書き込める機能を用意するなど、iOSの標準的な機能の中でも、Apple Pencilを用いる場面が増えるようになってくるのだ。

ディスプレイの向上は、iPad Proで、さらに魅力的なものにしたいApple Pencilでの体験に磨きをかける意味でも、重要な進化だったと言える。