新しいiPad Proには、iPhone 7に採用されているA10 Fusionの強化版、A10X Fusionプロセッサが内蔵される。
6コア、メモリ4GBを搭載するこのプロセッサは、3つをパフォーマンスコア、3つを省電力コアとし、アプリや処理の内容によって切り替えて稼動する仕組みを備えている。A10 Fusionの4コア(2コアのパフォーマンス、2コアの省電力)構成から1つずつ増えた格好だ。
手元のデバイスでGeekBench 4によるベンチマークをとってみると、10.5インチiPad Proは処理性能はシングルコア3909、マルチコア9375、グラフィックスは27805という数字を叩きだした。
A9Xを搭載する9.7インチiPad Proはそれぞれ、2786、5088、15117であったことから、処理性能で1.8倍、グラフィックスは1.7倍の性能を誇ることが分かる。同じ世代のiPhone 7 Plusと比較してみると、それぞれ3306、5411、12223となっていて、コアが1つ増えたことで大幅にパフォーマンスが向上していることと、倍以上のグラフィックス性能が備わっていることが分かる。
Appleは、新しいiPad ProをほとんどのPCよりも高速としている。9.7インチiPad Proですら、4Kビデオを3本同時に走らせながら編集ができるほどのパフォーマンスを備えているが、同じ値段で同等のパフォーマンスを発揮するパソコンを見つけることはできないだろう。
なお、ストレージは最大512GBまで拡大された。このあたりも、メインマシンとしての地位を獲得するポテンシャルを秘めているということを表しているのではないだろうか。