そこで、電源プランを変えながら、バッテリーベンチマークソフト「BBench」を使って実際にどのくらい持つのかを計測してみた(なお、BBenchは「60秒間隔でのWeb巡回」と「10秒間隔でのキーストローク」に設定し、満充電状態から電源が落ちるまでの時間を計っている)。

キーボードベース装着時
電源プラン 画面の明るさ 駆動時間
省電力 40% 7時間15分
パナソニックの電源管理(標準) 50% 7時間43分
パナソニックの電源管理(省電力) 20% 9時間16分
タブレット部のみ
電源プラン 画面の明るさ 駆動時間
省電力 40% 3時間48分
パナソニックの電源管理(標準) 50% 3時間38分
パナソニックの電源管理(省電力) 20% 4時間29分

電源プランで「パナソニックの電源管理(省電力)」を選ぶと、公称値とほぼ同じ駆動時間になった。ちなみに、OS標準の「省電力」よりも「パナソニックの電源管理(標準)」の方が画面輝度が高いが、駆動時間はほとんど差がない。そのためどのプランを選ぶべきか迷ったら、「パナソニックの電源管理(標準)」に設定しておけば間違いなさそうだ。

「電源プランの選択またはカスタマイズ」設定画面

バッテリーパックは大容量に変更可能

なお、キーボードベース装着時の駆動時間をもっと伸ばしたい場合は、オプションのバッテリーパック(L)を使えば公称値で約15時間まで伸ばすことができる。予算が許せば、最初からバッテリーパック(L)が付属する上位モデルを選ぶのもいいだろう。

ちなみに、製品にはウォールマウントプラグ付きACアダプタが付属する。質量を計測してみたところ、178gと非常に軽量だった。ACアダプタを本体と一緒に持ち歩く機会が多い人には嬉しいポイントだ。もちろん、ウォールマウントプラグ部分は取り外して普通の電源コードに差し替えることも可能だ。

キーボードベースに付属のバッテリーパックは取り外して、別売の大容量のものに変えることもできる

付属のウォールマウントプラグ付きACアダプタ

ウォールマウントプラグ込みでもACアダプタは178g

ラフに扱っても安心、「いいとこ取り」したPC

定評あるレッツノートの使い勝手はそのままに、シリーズ初の着脱式ギミックを実現した2in1 PC「Let'snote XZ6」。Core iプロセッサを搭載した12型以上の着脱式2in1 PCとしては現時点で世界最軽量で、メインマシンとしても使える性能を持つ製品がほしいというユーザーにはぴったりの1台だと言える。

各パーツの強度も十分あり、タブレット部とキーボードベースの剛性も高く、使っていても不安を感じることはまったくなかった。この多少ラフに扱ってもビクともしない安心感は、その日の用途によって外したりキーボードをつけたりと実用的な「いいとこ取り」ができ、「Let'snote」ブランドならではの魅力だと言えるだろう。ビジネスユーザーはもちろんだが、タフな2in1 PCを探している一般ユーザーにもぜひ注目してほしい製品だ。

キーボードベースとタブレット部の接続部分。強度、耐久性ともに高く、使っていても安心感がある

レビュー機の詳細スペック
製品名 Let'snote XZ6 CF-XZ6HDAPR
CPU Intel Core i5-7200U(2.5GHz/最大3.1GHz)
メモリ 8GB
ストレージ 128GB SSD(Serial ATA)
グラフィックス Intel HD Graphics 620(CPU内蔵)
光学ドライブ なし
ディスプレイ 12.0型(2,160×1,440ドット)
通信機能 IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN、Bluetooth 4.1
インタフェース キーボード:USB 3.0×3、LANコネクタ×1、D-Sub×1、HDMI×1など/本体:USB Type-C、ヘッドセットなど
OS Windows 10 Home 64bit
バッテリ駆動時間 キーボード装着時:約9時間(JEITA 2.0)/本体のみ:約4.5時間(JEITA 2.0)
本体サイズ/重量 W288.5×D223.7×H22mm(タブレット部:W286.5×D206.2×H9.5mm)/約1.019kg(タブレット部のみ:550g))