パナソニックは12日、12.0型ディスプレイとキーボードを組み合わせた着脱式の12.0型タブレットPC「Let'snote XZ6」(XZ6)を発表した。Core i搭載12.0型タブレットとして世界最軽量をうたうモバイル製品だ。同日、XZ6の発表会が開催され、XZ6が四輪型ドローンに載せられて空中から登場。開発者から新製品の新機能や技術、方向性が紹介された。

Let'snote XZ6がドローンに載せられて登場

Let'snote XZ6はタブレットPCとしても、キーボードベースを接続しノートPCとしても使用できる

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2年の構想を経て生まれた「20年の集大成」

Let'snote XZ6は、専用のキーボードベースと組み合わせた着脱式の12.0型タブレットモバイルPC。タブレット部のみで約550g、キーボードベースに装着した状態で約1.019kgと、Core iプロセッサ搭載の着脱式ノートPCとして世界最軽量を実現した。

AVCネットワークス ITプロダクツ事業部の坂元寛明事業部長

Let'snote XZ6

同社初となる着脱式のLet'snote XZ6は、構想2年を経て発表に至ったという。

AVCネットワークス ITプロダクツ事業部の坂元寛明事業部長は、「(XZ6は)子供のようなもの。出すからにはちゃんとしたコンセプトで創り込んで出したいと考えていた。2年かけ、本日この世に送り出した」と喜びをコメント。1996年に初代が登場したLet'snoteシリーズは、2016年で20周年を迎えている。坂元氏は「20年の集大成。本当に熱い想いを、技術をもって作った。自信を持ってお届けできる」と太鼓判を押した。

Let'snote XZ6の特徴

Let'snote XZ6の全体を統括した同社ITプロダクツ事業部 モバイル開発部 主任技師の西本泰昌氏は、同社初の着脱式となったLet'snote XZ6の特徴を紹介。

西本氏は大きなポイントとして、着脱型ノートPCとして世界最軽量である点、交換型バッテリ搭載のキーボードベースで長時間駆動が可能な点、Let'snoteシリーズの頑丈さを備えている点という3点を挙げた。

同社ITプロダクツ事業部 モバイル開発部 主任技師の西本泰昌氏

Let'snote XZ6の大きな特徴

Core i搭載の12型PCで世界最軽量のXZ6は、着脱式ノートPC全体が1.0119kg、タブレット単体が約550gと、両方での世界最軽量であるとアピール。また、キーボードベースについては、「ノートPCとして遜色ない使い勝手」を特に目指したといい、SZシリーズと同じ2mmストロークのキーボード、丸型ホイールパッドを採用。インタフェースもHDMIやD-Sub、LANなど、業務用途に役立つものを搭載した。タブレット装着時の重量バランスも考慮し、新幹線や膝の上など狭いスペースでも自立するPCを目指した。

特徴のひとつ、駆動時間に関しては、標準で本体に最大4.5時間駆動するSバッテリ、キーボードベースにLバッテリが搭載されており、全体では9~15時間駆動する。Webモデルでは本体にLバッテリを装着することも可能だが、その場合は全体の重量や、キーボードベース→本体への給電量の関係で、キーボードにもLバッテリを選ぶ必要がある。キーボードベース側から本体への給電は、本体横のスイッチでオンオフ可能。また、事前の設定により、キーボードベース単体からスマートフォンなどにも給電できる。

また、頑丈さに関しては、軽量化を図るため、フロントシャーシの素材をマグネシウム合金とした。12.1型のLet'snote SZ6シリーズでは、樹脂製のフロントシャーシを採用しているが、XZ6ではフロントシャーシに0.45mm厚のマグネシウム合金が採用され、強度を高めている。天板は0.4mm厚のマグネシウム合金で、天板とフロントシャーシ、筐体のそれぞれの間に、基板や液晶といった強度の低い部品を挟み込む3層構造により強度を確保。頑丈さに関しては、76cm落下試験や100kgf加圧振動試験など、Let'snoteシリーズとしての品質を担保しているとした。

Type-CやHDMI、D-Subなど、本体とキーボードベースで豊富な端子を用意

接続したタブレット本体に対し、キーボードベースからの充電機能を搭載

着脱コネクタは高耐久のものを新開発。本体とつながる高速信号も内蔵する

76㎝落下試験や100kgf加圧など、Let'snote同等の品質試験もクリア

省スペースも特徴。膝の上や狭い座席でも安定して打鍵できるとする

アプリ「ホイールパッド・タッチLite」では、画面上で仮想ホイールパッドとマウスポインタが使用可能

Windows Hello対応やType-Cの搭載、小型ミニプラグなども搭載した