BeatsXは、左右のイヤーピースがネックストラップで接続されており、独立型とはなっていない。使っていないときは首にかけておくことができ、その軽さから肩こりの心配もないだろう。
イヤーピースはAirPodsと違い、カナル型を採用している。製品には複数サイズのチップが同梱されているため、自分の耳のサイズにフィットするチップを選ぶことができる。また、耳から外れてしまうことはなく、音漏れの心配も大幅に軽減できる点がメリットだ。
Beatsらしい豊かなサウンドだが、味付けは他のBeats製品(例えばSolo3 Wireless)と比べると控えめな印象がある。外部の音がほぼ遮断される密閉性と、癖がありすぎないサウンドは、多くの人にとって、音楽を楽しむにはよい環境をもたらしてくれるだろう。
ネックストラップ部分はフレキシブルに曲がり、専用ケースにしまう際にも小さくまとめることができる。ネックストラップの左右、膨らんだ部分には、左側に電源ボタン、右側にLighting端子が用意されている。電源ボタンはONにすると、白いランプが点灯する。
また左側にはリモコンマイクが用意されており、音量調節や再生コントロール、Siriの起動を行える。AirPodsでの音量調節は、iPhone本体を操作するか、Siriを起動して音量調節をするか、Apple Watchのミュージックアプリから操作する、などの方法を採る必要があったが、BeatsXでは単体で音量調節に対応しており、利便性は高いと感じた。