これには、米国と中国のカレンダーも関係してくる。米国のホリデーシーズンは11月・12月、中国の春節は1月末から2月中旬と異なっている。この期間に、特にモデルチェンジを施す製品を、需要を満たすまで製造しておくことは難しいのではないだろうか。

もちろんマーケティングや決算上のタイミングも重視すべきだが、製造という現実的な問題が最終的なスケジュールを決めて行くことになり、中国が主要な工場である限り、年明けからしばらくの期間に大量の製造を仕掛けることが厳しくなっていると想像される。

New York Timesによると、ドナルド・トランプ氏はAppleのティム・クックCEOとの電話会談で、「あなた方の製品を米国で作ることは、私のゴールの1つ」と発言した。米国での製造は、Appleの製品スケジュールに対して、ある種の余裕を与える可能性がある。もちろん労働力のコストと確保、部品の輸送時間の問題など、解決すべき点も多々あることは考慮すべきだ。